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三沢商は大型MF久保田2発も延長戦で敗れて青森4位。4強定着、より上へ「突き放す」力身につける

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三沢商高は大型MF久保田悠人(右端)が2得点

[7.26 青森県高校夏季競技大会3位決定戦 三沢商高 2-5(延長)八戸学院光星高 青森山田高G]

 ベスト4で唯一の公立校、三沢商高は前半5分に182cmの大型MF久保田悠人(3年)が抜け出しから先制ゴール。伝統校・八戸学院光星高からリードを奪うと、1-1の32分にも久保田が相手DFと入れ替わる形で抜け出し、さらにGKをかわして2点目のゴールを奪う。

 10番の活躍で再びリードを奪った三沢商は、後半も力強いキープとDFを引きずるように前へ出るドリブルで存在感の久保田、技術力高いMF秋戸遊覇(3年)、俊足FW小笠原翼(3年)の前線3人が攻撃を牽引。「前の厚みを作りたい。あの3枚を活かすため」(船越義輝監督)採用している3-4-2-1システムは後方からの丁寧な組み立て、前線の個の能力を活かした攻撃でも機能していた。

 また、GK鶴ヶ崎友之丞主将(3年)や各選手が我慢強い守備を継続。だが、後半15分に左サイドの秋戸のラストパスに小笠原が反応したシーンや、32分に秋戸のスルーパスで小笠原が抜け出したシーンなど突き放すチャンスを作ったものの、3点目を奪うことができなかった。

 後半17分に追いつかれ、延長戦の3失点で敗戦。船越監督は敗れたことよりも、突き放せなかったこと、より質を高める必要性について指摘していた。「70分で仕留める力をつけていかなければならない。また突き放すところをやっていければ、4つ(ベスト4)を継続できる要素になる」。今大会は予選大会から勝ち上がり、ベスト4。継続してベスト4に食い込み、決勝へ進出できるチームを目指して、貪欲に質を突き詰めていく。

(取材・文 吉田太郎)
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