アトレティコ・マドリーに所属するガーナ代表MFトーマス・パルティを狙うアーセナルだが、獲得交渉は難航しているようだ。

　今夏の移籍市場で中盤強化を見据えるアーセナル。だが、4シーズン連続でUEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃したうえ、新型コロナウイルス禍による財政面での影響から補強資金は限られている状況だ。

　伝えられるところによれば、アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督はフィジカルに優れるMFの獲得を希望。クラブは、かねてから27歳のトーマス・パルティ獲得に動いていることが伝えられてきた。

　そんな中、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏は最新情報として、アーセナルがアトレティコに対して2500万ユーロ(約31億円)に加えて1選手の譲渡という条件を提案したと報道。しかし、アトレティコはトーマスの契約解除金である5000万ユーロを求める姿勢を崩していないとのことだ。

　これに対し、アーセナルは解除金を払う意思はないとアトレティコ側に話したもよう。そのため、今のところ合意には近づいていない状況だとのことだ。

　2018年にクラブを22年間指揮したアーセン・ベンゲル氏が退任したアーセナルは、ウナイ・エメリ体制1年目のリーグ戦で5位に終わると、今シーズンも成績が伸び悩んだ。昨年11月にエメリ氏を解任してアルテタ監督を招へいすると、パフォーマンスこそ改善の兆しを見せたが、最終的には8位フィニッシュ。勝ち進んでいるFAカップ決勝でチェルシーに勝利すればヨーロッパリーグ(EL)出場権を手にすることができるが、敗れれば財政面でもさらに厳しい状況に追い込まれることになる。

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