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高評価も“もっとできる”。履正社の注目MF赤井瞭太主将は自身を引き上げ、結果出し続けて目標達成へ

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履正社高の注目ボランチ、MF赤井瞭太主将

[2020シーズンへ向けて](※履正社高の協力により、電話取材をさせて頂いています)

 プリンスリーグ関西勢の履正社高(大阪)は注目ボランチ、MF赤井瞭太主将(3年)がコンディションを上げてきているようだ。平野直樹監督は「必ず、見に来た人からは良い評価を頂いています」と説明。昨年は、将来のために股関節を手術した影響でピッチから遠ざかったが、新型コロナウイルス感染拡大によるチーム活動自粛期間に走り込み、また課題改善に取り組んできた。

 赤井は「コンディションは日に日に良い状態になってきている」と認める。5km走や1km走×5本を行うなど、メニューを変えながら継続的にトレーニング。公式戦が中止となる中、心が折れてしまいそうになる時もあったというが、「やらないといけない、と自分に言い聞かせて毎日やっていました」。身体が動くようになり、持ち味である守備面のアグレッシブさや球際の強度の部分は少しずつ良さが戻ってきたと実感している。平野監督によると、今月11日の練習試合・G大阪ユース戦で赤井とMF平岡大陽(3年、湘南内定)のダブルボランチが好プレー。存在感を発揮しながら、チームに勝利をもたらしている。

 ただし、赤井は「もっとできる」と考えている。前線を追い越して前に出る部分や、パスの質の部分ももっと上げらなければならない。「まだまだ目指しているところに自分のできているプレーが足りていないと感じている」というMFは、目指しているレベルへ自分を引き上げ、今後の試合でチームの勝利に貢献しながら自分の存在をアピールする考えだ。

「(チームとしては)練習試合も含めて1試合1試合結果にこだわってやっています。まずチームのために結果出したり、勝っていければ自分も注目してもらえると思うので、チームの中で自分もしっかりとアピールしたいと思っています」。昨年のプレミアリーグチャンピオン、青森山田高や千葉U-18、米子北高など対戦する第8回和倉ユースサッカー大会2020(8月1日開幕、石川)を「楽しみ」と言い、自分自身、チームの力を試す。

 ボランチでコンビを組む平岡が湘南入り内定。「僕もそこを目指しているので、同じポジションでそこに決まった人が身近にいるのは自分にとって凄く刺激的ですし、色々な話を聞きながら自分に足りないところを改善できる」と自分の活力にしている。

 インターハイは中止になったが、「大阪で一番になって日本一」という目標は変わらない。相棒である平岡と切磋琢磨しながら個の進化を果たし、一つでも多くの白星と自身の評価を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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