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すでにAチームで先発も。帝京の注目ルーキーたちが飛躍・躍動誓う

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名門・帝京高期待のルーキーたち。右からCB藤本優翔、MF松本琉雅、FW伊藤聡太

 プリンスリーグ関東所属の名門、帝京高(東京)は期待の1年生たちが早くも出番を掴んでいる。その中でFC東京U-15むさし出身のCB藤本優翔と鹿島アントラーズノルテジュニアユース出身のMF松本琉雅、そして東京ヴェルディジュニアユース出身のFW伊藤聡太の3人が飛躍・躍動を誓った。

 日本クラブユース選手権(U-15)大会3位・FC東京U-15むさしで先発を務めていた178cmDF藤本は、プレミアリーグ勢を含めた強豪校の誘いを受けていたが、チームの雰囲気、レベルの高さ、そして練習試合などでFC東京U-18と対戦する回数の多さも理由として帝京へ進学。その注目DFは、対外試合で早くも先発を務めている。

「ヘディングや1対1の前を向かせない対応、インターセプトは得意としていて、サイドの局面で滑るプレーなど身体を張ったプレーを自分は得意としています。(自分よりも長身の選手でもヘディングで)上から叩ける自信がありますし、対人でも前を向かせない自信があります」と藤本。特に跳躍力、身体の強さも活かしたヘディングは「中3の関東リーグなどでは1回も競り負けないです」という武器だ。7月24日にはFC東京U-18と練習試合を行い、引き分け。闘争心、球際の強さを発揮した一方で失点に絡んでしまったことを反省し、今後の試合に活かしていく。

 また、U-15クラブユースサッカーの“オールスター戦”メニコンカップ出場歴を持つ松本は、自分の強みについて「自分はくさびでボールを受けて、スルーパスやドリブルで運んだりして、チャンスをいっぱい演出できるところです」と説明する。ユースチーム昇格を逃し、「絶対に見返してやる」との思いを持って鹿島のレジェンド、元日本代表DF中田浩二氏の母校でもある東京の名門校へ進学。人工芝グラウンド、学校施設など充実した環境の中で、自分の武器のレベルアップと課題の体力面向上に取り組んでいる。

 目標とする選手はFWエデン・アザール(レアル・マドリー)。緩急をつけた中で、正確なボールタッチを駆使してドリブルする姿に憧れている。すでにAチームでの対外試合も経験している技巧派MFは、「(高校サッカーでも自分の得意な)スルーパスや、ドリブルは通用できるようになってきている」と手応えも口にする。

 そして、タレント軍団・東京Vジュニアユースで10番を背負っていた伊藤は「繋ぐサッカーで個人技術を磨けるところへ行きたい。練習参加したところ、自分に合っていると思って来ました」と帝京へ進学。本人はスピードがないため、人よりも考えて先に動くこと、転ばない・当たり負けしない身体作りが必要と言うものの、ヴェルディで磨いてきたトラップなど足元の技術、発想力を武器に早くもAチームに食い込んでいる。

「面白い発想で自分のプレーも楽しみに見れるようなサッカーをしたいと思っていて、アイディアや実行力は自分の良いところだと思います」と伊藤。憧れのFWパウロ・ディバラ(ユベントス)の動画を練習、試合前にチェックしているというFWは、瞬間的な発想や個人的に強化している身体の使い方の部分で相手の逆を取って、チャンスを演出する。自分のイメージで周りを動かし、得点に絡むプレーを続けていく意気込みだ。

 それぞれ課題があることは間違いないが、楽しみな存在。全国出場、日本一、そしてプロへという目標を持って日々を過ごしている。努力を欠かすことなく、1年目から公式戦で活躍して将来の可能性を広げていく。

「(今年は)選手権が最後にあるので、帝京高校は10年出ていないということなので、自分が主体となって、選手権出場と優勝に導けたら良い。(個人として) 声掛けや球際の強さはもっと必要になってくると思っています」(藤本)、「試合に出たいので、練習から3年生に勝てるように頑張っていきたいです。そして、試合に出た時に点数を決めたり、アシストできるようになりたいです」(松本)、「3年間で磨きをかけて、成長できるように頑張っていきたい。(今年は)Aチーム入りを目指してプリンスリーグとかも出してもらえる機会があれば全力で臨みます」(伊藤)

 実力派の1年生たちが加わり、競争が激化しているという帝京。新型コロナウイルス感染拡大の影響でチーム作りが遅れていることは確かだが、それぞれが高い意識を持ち、冬までにチームをレベルアップさせる。そして、過去5年で4度東京決勝で敗れるなど、09年度以来遠ざかっている選手権出場権を今年こそ勝ち取り、全国で舞う。

(取材・文 吉田太郎)
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