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J初ゴールから2戦連発! 鳥栖20歳FW石井快征「結果を出せてよかった」

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先制ゴールを決めたサガン鳥栖FW石井快征

[8.1 J1第8節 FC東京2-3鳥栖 味スタ]

 前節のJリーグ初ゴールに続いて2試合連発を果たした。この日、初勝利を導く先制点を決めたサガン鳥栖FW石井快征は「点数を取って勝てたことが一番うれしい」と振り返った。

 スコアレスで迎えた前半30分、石井は味方のキックで軌道が変わったクロスボールに反応し、ダイレクトで右足を振り抜いた。「打つだけのボールが来てくれた」。そう謙遜したが、力強さを失わずにうまく抑えた完璧なシュートがゴール左隅へ。前節と同じダイレクトで、前節とは反対の右足で決めた。

 ゴールへの流れでは1.5列目に降りてサイドに展開し、攻撃を加速させる役割も担った。またそれ以外の場面でも巧みなポジショニングが光ってた。金明輝監督は「今日のゲームで肝になるのは伝えていたし、あそこがポッカリ空くのがFC東京の守備」としてやったりの言葉。アカデミー時代からの教え子を「そこで起点を作って、相手の矢印をへし折って、いなしてくれた」と称えた。

 鳥栖U-18時代は背番号10を任され、2種登録選手として出場したルヴァン杯では初出場初ゴールを決めるなど、期待を一身に集めてきた20歳。それでもプロ1年目の昨季はJ1リーグ戦でわずか1試合の出場にとどまった。今季は前々節の初出場から3試合先発が続いており、ようやく信頼を獲得するに至ったようだ。

 そんな石井だが、出場機会が増えている要因を「一番はコロナで交代枠が5人になったところが大きいと思う」と語るなど、自身の立場に安心している様子はない。その一方で「自分の課題は得点が取れなかったところだったけど、3試合中2試合で点を取れている。そこが変わるとチャンスをいただける」と徐々に自信は深めつつある。

「些細なチャンスをいかにものにできるかが鍵になる。結果を残してコンスタントに試合に出られればと思っていた。うまくチャンスをもらえて、結果を出せて良かった」。この日のゴールをそう振り返った背番号33は今後の試合に向けても「得点を挙げることが一番の目標」と結果にこだわり意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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