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[和倉ユース]桐蔭学園は兄超え挑戦中のMF廣瀬パスからFW大澤PKで同点も惜敗。強み磨いて神奈川突破へ

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桐蔭学園高MF廣瀬隼斗はインハイ日本一メンバーの兄超えに挑戦中

[8.2 和倉ユース大会予選リーグ 旭川実高 2-1 桐蔭学園高 和倉多目的G(Aコート)]

 神奈川の名門、桐蔭学園高は伝統的にテクニカルな攻撃スタイル。桐蔭横浜大を全国上位の強豪に育て上げたOB・八城修監督が就任して3年目のシーズンだ。

 前日の徳島市立高戦は4-0で快勝。この日も相手の状況を見ながらボールを動かし、局面ではMF廣瀬隼斗(3年)や左SB武田拓磨(3年)、MF波多野功生(3年)ら特長のある選手たちがその技巧でチャンスを作り出した。

 0-1の前半29分には、カットインからのミドルシュートなどを強みとしている廣瀬が、「足元は結構自信持っています。余裕があります」というボールキープでDF2人を引きつけてラストパス。これを受けたFW大澤颯天(3年)が相手GKに倒される形でPKを獲得した。

 そして、「FWやっているので点取ってチームを勝たせていきたい。自分は左足のシュートが結構精度良いので、そこを活かしていきたい」という大澤が正確な左足シュートをゴール左上に突き刺して同点。だが、大澤が「ミスが結構目立ってしまって、中盤でのロストが結構あった。練習からちゃんとやっていきたい」と語ったように、この日はミス絡みの失点もあって競り負けた。

 全体的にサイズ感はないものの、昨年から主軸のCB青木祐人(2年)や武田中心に良くまとまった攻守で激戦区・神奈川突破を目指している。特に廣瀬は3兄弟全員が桐蔭学園でプレー。兄・輝さんは11年のインターハイ日本一メンバーだ。

「長男の代が選手権行けなくて、『お兄ちゃんを超えて見せろ』みたいに言われるので、それを超えるために。お兄ちゃんを超えるという目標、そしてインハイ、選手権を取りたいと思って桐蔭に来ました」という。

 インターハイが中止となり、兄と並ぶチャンスを失ったが、その分の思いも込めて選手権へ。大澤も口にしていたが、昨年度の選手権予選準決勝で日大藤沢高に0-3で敗れた悔しさもエネルギーに、桐蔭学園は自分たちの強みを磨いていく。まずはこの和倉ユース大会で少しでもレベルアップすること。そして、進化を続けて冬に神奈川を突破し、全国で大暴れする。

前半29分、桐蔭学園高FW大澤颯天が左足PKを決めて同点


(取材・文 吉田太郎)
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