beacon

[和倉ユース]千葉U-18は相手の堅守攻略するも1-4で敗戦。MF栗原、MF藤谷が課題改善とレベルアップ誓う

このエントリーをはてなブックマークに追加

ジェフユナイテッド千葉U-18MF栗原大河は縦パス、サイドチェンジで攻撃をコントロールする

[8.2 和倉ユース大会予選リーグ 千葉U-18 1-4 米子北高 和倉多目的G(Cコート)]

 ジェフユナイテッド千葉U-18は0-1の後半開始直後、シュートシーンやPAまでボールを運ぶシーンを作り出すと7分、ともに交代出場のMF黒木陸(3年)のラストパスからMF藤谷敦也(2年)が右足で同点ゴールを奪う。

「黒木陸と『絶対に点取る』と。負けていたので、しっかりと流れを変えないといけないし、ボールを受けてリズムをつくろうと思っていました」という藤谷のゴールで追いついたが、同点直後に背後を取られて失点してしまう。

 1ボランチを努めたMF栗原大河(3年)はこの1点を含め、失点を重ねてしまったことについて悔しがる。試合を通してボールを支配していたのは千葉U-18の方だった。特に後半に関しては、守りの堅い米子北高の状況を見ながらボールを動かし続け、中央が締まっていればサイド、中央が開けば中央から相手の守りを攻略して決定機を連発。魅力的なサッカーを表現していたものの、結果は1-4だった。

 攻守の要の位置でプレーする栗原は「攻撃は自分たちの武器。でも、攻撃をしている時こそ守備が大事。攻撃はできたんですけれども、アンカーの自分のところでもっと落ち着かせないと周りが機能しない。DFラインと声をかけてチームで意識して取り組まないといけない」と反省していた。縦パスやサイドチェンジを得意とする栗原だが、「(個人として)守備が武器と言えるように」。3日の履正社高戦も4失点。個人として、チームとして攻守のバランスの改善や失点の減少を目指す。

 加えて、栗原は「(米子北戦は)点も1点しか取れていない。もっと決定力とか、崩しのシーンとか、循環とかも改善しなければいけない」と厳しかった。引いて守る相手の前でボールを回すだけになっていた時間帯もあり、より意外性も持って攻め、得点に繋げる考えを口にしていた。

 一方、存在感のある動きを見せた藤谷も自身のレベルアップを誓う。「自分は攻撃の選手でゴールにかかわる仕事をしなければいけないと思う。守備をした上でゴールに近い位置でプレーすること。そして、上手くゴールに絡めるシーンを増やして、ラストパスや自分でシュートを打つなど味方を助けるプレーをしていきたい。一年間ゴールを求めるところが一番大事。パスも出せて相手の脅威になれる選手に」。また、トップチーム昇格を目指す藤谷にとって今大会初戦でプレミアリーグ王者の青森山田高と対戦(2-3で敗戦)したことは、今年の残り半年、来年へ向けて良い刺激になったようだ。

 焦らずにボールを繋ぐ部分など表現した一方で、「山田とやって(強度など)レベルの差を感じました。練習でも山田を感じて、これからの練習をしなければいけない。これだけ良い大会があって、自分たちの上のレベルがある(ことに気づくことができた)。(現在千葉県1部リーグにいるが)それを目指していかないといけない。日々の練習で自分たちだけで、強く思って一つ一つの練習がやれるか」。J2dビュー戦で初ゴールを決めた先輩FW櫻川ソロモンの活躍もエネルギーに。今回の和倉ユース大会でできた部分をより磨き、課題を意識高くレベルアップさせて、それぞれの目標達成に繋げる。



(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
第8回和倉ユースサッカー大会2020特設ページ
●【特設】高校選手権2020

TOP