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[和倉ユース]矢板中央は1年生の左SB木村が奮闘。下級生の力も加えて今年も冬に強さを

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矢板中央高の左SB木村匠汰はロングスローや守備で奮闘

[8.3 和倉ユース大会予選リーグ 矢板中央高 1-1 鵬学園高 和倉多目的G(Aコート)]

 昨年度の全国高校選手権で3度目となる3位に入った矢板中央高(栃木)。全国大会は、日本高校選抜のキャプテンも務めたCB長江皓亮(現東海大)を中心に3年生たちの勝利への執念と堅守がチームを全国4強へと押し上げた。

 一方で高橋健二監督は「県予選は(3年生が重圧で硬くなる部分もあるため)1、2年生の活躍が大事になる」と分析する。昨年は県予選準決勝、決勝で当時1年生のMF星景虎やDF島崎勝也が奮闘。GK藤井陽登は決勝戦のPK戦で2本を止めて矢板中央を全国へ導いている。
 
 今年も下級生が選手権予選で力となるか。この日の鵬学園高(石川)戦ではMF大畑凜生(2年)が同点ヘッドを決め、1年生の長身レフティー、左SB木村匠汰が飛距離十分のロングスローや相手エースのMF鈴木嶺騎(3年)とのマッチアップなどで奮闘した。

 木村は「もっとやりたい気持ちがあるんですけれども、できない部分があるので、練習とかで補っていければ良いと思っています。自分の課題は球際がまだ甘くて、ガタイも小さいので、飯を食べてデカくなって、トップチームでなれるようにしたい。左利きなのでクロスをもっと磨いて中にクロス上げて合わせるとか、オーバーラップの回数を増やしていきたい」と意気込む。

 東北や九州の強豪校からも誘いがあったという木村は、伝統的に堅守を特長とする矢板中央で「球際の部分とかもっと強くしたい」という思いで進学。まず守備面、そして特長も磨き、昨年の先輩たちのように1年生で全国出場に貢献することを目指す。

 今回の和倉ユース大会は、藤井やDF坂本龍汰主将(3年)らが不在ということもあって4日目まで未勝利と結果が出ていない。だが、昨年はプリンスリーグ関東前期に0-7のスコアで敗れた横浜FMユースに後期は4-2で雪辱。また、過去3年間の選手権では全国3位、8強、3位と冬へ向けてチーム状態を上げている。今年、和倉ユース大会で悔しい思いをしている上級生を中心に、下級生の力も加えて冬へ。そして、初の全国決勝進出、日本一にチャレンジする。

矢板中央高の2年生MF大畑凜生が同点ヘッド


(取材・文 吉田太郎)
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