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[MOM3180]履正社MF後藤晴海(3年)_チーム救う2発に続き、今度は決勝FK弾

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前半22分、履正社高のMF後藤晴海が決勝FKを決める

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.4 和倉ユース大会準決勝 履正社高 2-1 山口U-18 和倉多目的G(Aコート)]

 目標を実現するためのきっかけの大会にする。履正社高のMF後藤晴海(3年)は1-1の前半22分、中央左寄りの位置からのFKで右足を一閃。「あの角度とかはここ最近とかでも数試合決めていましたし、自信がある角度でした。あの距離とか角度は自信がある」というシュートはクロスバーの下側を叩いてゴールラインを越えた。

 勝ち越しゴールを決めたあとも右サイドで判断良いプレー。飛び込んでくるDFを余裕のある動きでいなして見せる。ファーストタッチでボールを置く位置を意識しながら、相手の状況を見てテクニックを発揮していた。

 主軸候補の一人だが、今大会開幕時の立ち位置はサブ。それでも、予選リーグ最終戦の千葉U-18戦で交代出場ながら2得点を叩き出した。履正社決勝トーナメントへ進出するためには勝った上に4得点差以上が必要だった試合。そこでチームを救って見せた。

「自分らしいミドルシュートで2点決めれて気持ち的にも楽になりましたし、チームに貢献するのが自分の役割なので良かったです」

 平野直樹監督も「奮起してくれた」と讃えた2得点。準々決勝から先発を勝ち取り、この日は決勝FKと挽回してきている。後藤は「一番の目標はプロに行くことなので、この大会でやらないといけないという気持ちは強くありましたし、コロナでやれなかった分、この大会を開いてくれたことに感謝して明日もやっていきたい」とさらに結果を求めていくことを誓った。

 決勝の相手は青森山田高。予選リーグで後藤は後半途中から出場しただけだった。今回は試合を決めるという決意を持って、臨む試合となる。青森山田戦で活躍すれば注目度が高まることも間違いない。たとえ劣勢となっても「自分にやれることを考えてチームのために走りたい」と語る後藤が三度チームを救う。

(取材・文 吉田太郎)
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