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[和倉ユース]決勝も完封。浦和内定の青森山田CB藤原優大主将は「成長できた」5日間に

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5-0での優勝を喜ぶ青森山田高CB藤原優大主将

[8.5 和倉ユース大会決勝 青森山田高 5-0 履正社高 城山陸上競技場]

 第8回和倉ユースサッカー大会2020は、浦和内定の注目CBがリベンジの舞台へ向かう新たな一歩となった。青森山田高のU-18日本代表CB藤原優大主将(3年、浦和内定)は、この日も圧倒的な高さを発揮したほか、味方の背後のスペースを的確にケア。強豪・履正社高にほとんどシュートシーンを作らせることなく、3試合連続無失点で優勝をもたらした。

 30分ハーフとは言え、5日間で6試合目。気温30度を超える中での戦いだった。藤原は「自分を追い込んでチームの成長に繋げるか」をテーマにした5日間。気持ちを緩めることなく、自分自身とチームメートに運動量と激しさを求めて戦った結果、本人も「まだまだだと思いますけれども、成長できたと思います」と振り返る大会になった。

 鉄壁の守りを続け、相手が自分のところから攻めることを諦めるくらいの選手になることが目標。何よりチームが勝つために絶対に失点をしないという決意を持ってそれを表現している。

「自分のところから攻めさせない、『こっちは無理だな』と思わせるのもそうですし、もしもそこから攻められなかったとしても、他の人のカバーとかチームのためにできることをやれれば良いと思っています」。今大会、ライバルたちの前に大きく立ちはだかったCBは、今後の公式戦でも鉄壁の守りを続ける。

 高精度のフィードやPKでのゴールなど攻撃面でも存在感を放ったが、本人はセットプレーからのゴールを個人、チームとしても増やしていく考えだ。成長することに対して、貪欲な姿勢は変わらない。全ては浦和のホームスタジアム、埼玉スタジアム2002で開催される選手権決勝(21年1月11日予定)で舞うため。「本当に明確な目標になっていると思う。あそこでリベンジできるように追い込んでいきたいと思っています」と語る藤原が今年1月に涙した舞台で全国優勝し、プロでのスタートを切る。

(取材・文 吉田太郎)
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