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[和倉ユース]青森山田の大型左SBタビナス・ポールにとって“覚悟の夏”。圧巻ヘッドや仕掛け、クロスで驚異に

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青森山田高の大型左SBタビナス・ポール

[8.5 和倉ユース大会決勝 青森山田高 5-0 履正社高 城山陸上競技場]

 186cmの長身、圧倒的なスピードを備えた「大器」がこの夏にスケールアップしている。青森山田高の大型左SBタビナス・ポール・ビスマルク(3年)は、和倉ユース大会で別格の高さを発揮して計2ゴール。対戦チームは、セットプレーで彼の高さを封じ切ることができなかった。また、攻撃時に相手DFと1対1で勝負する回数もこれまでに比べて明らかに増加。準決勝、決勝とクロスでゴールを演出するなど、得点に絡んで結果を残している。

「自分にとって夏は『成長できるな』と思っていました。夏は『思い切りやろう』と覚悟して来ていたので、もう少し行けたかなと思うんですけれども、理想に近いようなプレーができたと思います」とタビナス。自分の良さに自信を持ち、どんどん勝負する。その姿勢が目に見える結果、活躍に繋がっている印象だ。

 課題はまだあるとは言え、対人強さ、相手にシュートを打たせない守備を含めて、攻守に渡って対戦相手の脅威になっていた。本人も認める通り、昨年までは消極的な部分があったが、今は違う。

「2年半くらいしっかり練習積んで自信を持っているので、勇気を持ってプレーしました」。セットプレーに対する入り方やスピードの活かし方、ポジショニングなどを改善。そして、自分がチームの中心になる、と決意したタビナスは堂々のプレーを続けている。

「(高校生活は)残り半年なので、プロに向けて努力を怠らず、正しい道を進んでいきたい。周りに影響されず、周りを引っ張っていけるような、そういう努力、自分のできないところをもっと追求していきたい、そうすれば自ずと結果は出てくる」。

 目標は兄・DFタビナス・ジェファーソン(現G大阪)に続くプロ入り。その目標達成のために、大型SBは努力とアピールを続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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