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柏FWオルンガ5戦連発&10点目も5連勝ならず…ネルシーニョ監督は前半に悔い

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FWオルンガが今季10点目となる先制ゴール

[8.8 J1第9節 横浜FM1-1柏 日産ス]

 エースFWオルンガが5試合連続ゴールとなる今季10ゴール目を決めたものの、5連勝とはならなかった。昨季王者の横浜F・マリノスを相手に引き分けた柏レイソルネルシーニョ監督は「われわれの勝利に必要な攻撃のクオリティーが少し足りなかった」と振り返った。

 前半は一方的にボールを握られながらも、ハイラインを突いたロングフィードからオルンガやFW江坂任が何度か抜け出す形をつくるなど、横浜FM対策として準備していたのであろう攻撃の狙いは見て取れた。ただ、指揮官にとって想定外な部分もあったという。

「相手は攻撃的なチームだが、ネガティブトランジション(攻撃から守備への切り替え)で守備が揃わない瞬間がある。うちは空いたスペースを攻撃的に攻めて行こうという狙いを持っていたが、なかなかボールを握れず、効率的に空いたスペースを突けなかった」(ネルシーニョ)。

 そこでハーフタイムには「カウンターに出ていく時にロングボールだけに頼っていたので、しっかりとボールを握ろう」という指示を伝達。その甲斐あってか、前半途中にDF山下達也が空中戦の着地時に負傷し、センターバックが本職ではないDF川口尚紀の起用を迫られていたものの、後半17分にはDF大南拓磨背後へのフィードからオルンガの先制ゴールが生まれた。

 ところが後半33分にはFWオナイウ阿道に同点ゴールを決められ、最終盤にはMF高橋峻希を起用してサイドから次々にチャンスをつくったが、クロスは味方に通らずタイムアップ。連勝は4でストップした。ネルシーニョ監督は「後半は守備から攻撃への流れをいくつか作れて、前線が飛び出すアクションも増えた。ただわれわれの勝利に必要な攻撃のクオリティーが少し足りなかった」と振り返った。

 直近5試合連続のフル出場で好調を牽引していたDF三丸拡も「もう少し冷静にボールを持ってゲームを進められたら落ち着いた展開になったと思う」と悔い。それでも「欲を言えば勝ち点3を取りたかったけど、怪我人が出たりアクシデントがあった中で我慢できた。こういったことは今後もあるので、割り切ってやる部分も必要」とし、「勝ち点1は次につなげられるいい材料。また準備して次の試合に臨みたい」と前向きに語った。

(取材・文 竹内達也)
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