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大学トライアル東京都会場初日に神戸弘陵“選手権得点者”ら主力が多数参加!“ホーム”実践学園勢は最多13人

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FW徳弘匠ら神戸弘陵の主力選手らが参加した

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でアピールの機会を失った高校生たちの進路をサポートするために発足、開催中のプロジェクト「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」の東京都会場1日目が、11日に東京都八王子市にある実践学園高尾総合グラウンドで行われた。

 1都7県で行われている今回のイベントだが、いよいよ折り返しとなる7日目に突入。初の東京都での開催に、これまで最多となる50人がトライアルに参加した。

 “本拠地”での開催となった実践学園高の生徒が最多の13人を数えたが、昨年の選手権出場校である東久留米総合高のMF澁谷薫やDF五賀駿也、国士館高のDF中宗根雄太、FW志村陸、GK杉本隼人、駒澤大高のMF榊文也、関東一高のMF安藤慎之助、DF菅原涼太、FW平田晟也、FW森優貴といった近年の全国大会出場歴を持つ実力校の選手。そして県外からは兵庫県の名門・神戸弘陵高の主力選手たちが大学進学をアピールしようと、はるばる東京までやってきた。

 神戸弘陵の選手は前日まで茨城県で開催されていた鹿嶋サッカーフェスティバルに出場していた主力選手6人が参加。兵庫県U-18国体選抜に選ばれた実績を持つMF田中魁人やFW牧野隼也、FW徳弘匠が急造チームの中でもひと際目立つプレーを見せていた。

 徳弘は昨年冬の全国高校選手権に出場すると、1回戦の秋田商高戦で得点を記録。チームの16強進出に貢献した。そんなレベルの選手でもコロナ禍の影響は出ており、進路に悩む日々を過ごしている。「自分を見てもらったら判断してもらえると思うけど、それが出来ないのが辛い」。そんな思いを解消する場として与えられたチャンスを逃すまいとそれぞれが必死のアピールをみせた。

 最多13人が参加した実践学園の選手では、DFとFWで出場して存在感をみせていたDF多田大志や195cmGKの駒村祐乃介が評価を得ていた。高校入学後にGKに転向したという駒村は「今の状況では与えられた少ないチャンスをどれだけ生かせるかが大事になってくる。初めてやる選手も多くて難しい所もあったけど、高いレベルを求めている仲間として通じ合える部分もあったのかなと思う」と充実の汗をぬぐっていた。

 初の東京都会場での開催とあって、関東リーグ関係者やJリーグクラブのスカウトの姿も見られた。前日、神奈川県会場に続く視察となった関東リーグ2部の拓殖大は、この日は玉井朗監督が来場していた。

 玉井監督は「基本的には止める蹴るの部分を見ている」とスカウティングのポイントを明かす。そのうえで、「あとは将来性、体が大きいだとか、足が速いだとかは気になるところ。普段と違う環境の中で適応できるかどうかも大事になってくると思う」と話し、選手たちの一挙手一投足、プレー中の選手の声などにも注目していた。

 関東1都7県で開催している「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」。明日12日も東京都会場での開催を予定している。

(取材・文 児玉幸洋)
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