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大学トライアル最終回。埼玉会場2日目は昌平、正智深谷、“ジャイキリ”狙う高校3年生たちが戦い抜く

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「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」最終回、埼玉会場2日目も熱戦が繰り広げられた

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でアピールの機会を失った高校生たちの進路をサポートするために発足、開催されたプロジェクト「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は16日、埼玉県サッカー協会フットボールセンターで埼玉会場2日目の合同トライアルを行った。

 1都7県で計12回(東京都2日目は雷中止)開催された合同トライアルもこの埼玉会場2日目が最後。前日の埼玉会場1日目はMF山下幾生(西武文理高)やFW稲木蒼史(西武台高)、FW川俣怜緒夢(浦和学院高)、GK鈴木哲(浦和東高)、MF渡辺貴文(聖望学園高)、MF細島大空(細田学園高)、FW江口大介(FC町田ゼルビアユース)といった選手が大学スカウトからの評価を獲得。彼らのように、「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」をきっかけとして名を広めたり、チャンスを掴んだりした高校3年生がいる。

 合同トライアル最終日となった16日は参加48名が3チームに分かれ、25分×5本の巴戦が行われた。前日に比べて各選手の闘争心が前に出て、強度も上がったというこの日はまずGK青木陸、MF蛯谷遼太郎、MF笹原拓真といった昌平高勢が目立つ展開に。「自分のストロングポイントを出して、チームを勝たせることを考えていた」という昌平の守護神・青木がコースを突いたシュートを次々と止め、フィード力も示せば、チームではいずれもサブという蛯谷がターンや抜け出しの速さ、笹原がボールタッチの正確さと中盤、最終ラインからのドリブル突破を披露する。彼らは何よりもゴールへ向かう姿勢の強さでチームを引っ張っていた。

 また、立ち上がりから好キックを連発したほか、動き出しも速い左SB市川侑吾(正智深谷高)、ボール奪取力秀でたCB岡泉憧(成徳深谷高)、DFラインとの勝負を制して何度も決定機を作り出していたFW岡田滉士(埼玉栄高)、前線で強さを見せたFW足立大和(大手前高松高)、そして巧みに抜け出したFW正木浩輔(大手前高松高)の決定的なシュートを“腕が伸びるような”セービングで止めたGK見目晴彦(細田学園高)らがアピールしていく。

 1本目にはCB田内利樹(浦和学院高)が蛯谷のCKを頭で合わせてゴールをもたらし、2本目には右SB徳永勇弥(埼玉平成高)、FW岩本帆流風(東久留米総合高)、MF山田翼(埼玉栄高)と繋ぎ、最後は185cmFW須田康太郎(正智深谷高)がゴール。MF小嶋海七(浦和学院高)のCKからMF西城優(成徳深谷高)が頭で決め返せば、MF高木大翔(水戸葵陵高)の高速ドリブルから須田が2点目を決める。また、市川や小嶋、MF齋藤一輝(駿台学園高)もトライアルで結果を残していた。
 
 須田が「こういう(コロナ禍の)状況の中でアピールする場所を作って下さったので、ここに懸ける気持ちは強かった」と語り、岡田は「ジャイアント・キリングじゃないですけれども、ここで(昨年全国に出場した)昌平や西武台じゃない選手がいることを見せたいと思ってきました」と語っていたが、3本目、4本目と進む中でも各選手のテンションは落ちない。大学サッカーでの活躍を目指す選手たちは質や運動量を維持してゲームを戦い抜いた。

 コロナ禍によって公式戦を失った高校3年生にとって、自身を大学チームにアピールする貴重な機会だった。足立は「(開催してくれたことは)本当にありがたいです。総体(代替大会)も怪我で自分は出れていなくて、アピールする場が無かったのでここでアピールして行こうと」と感謝。小嶋も「大学にアピールする機会をもらうことができたので良かった。大学にアピールしたいなと思って受けました」と振り返る。そして、笠原は「できれば大学サッカーのレベルの高いところでプロ目指して頑張りたいですし、最終的にはプロになることが目標なので、これからも頑張っていきたい」と今後へ向けて意気込んでいた。

「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は、コロナ禍に悩む高校生3年生や大学を“救済”するためにスポーツマネジメント株式会社が主催。同社のチームマネジメント事業部・中島康之マネージャーは「大学の関係者も高校の関係者も(高校生の将来を)真剣に考えて、気持ち良く協力してもらって本当に感謝しかないですね。大学の方には大学でやりたい子がこれだけいて、まとまって見れるというところに価値を感じてもらえましたし、高校生の方もインハイだけでなく遠征もなくなって、『これをモチベーションに練習をしてきました』と言われて凄く嬉しかったですね」と語る。

 そして、高校生たちへ向けて「(このような機会をきっかけに)大学行ってサッカーをやりたいという子が増えれば、日本の文化も変わるんじゃないかと思っているので、是非サッカーを続けた中で頑張ってもらいたいと思っています」とメッセージを送った。今回のトライアルで大学と縁を結んだ選手もいれば、不完全燃焼で終わった選手もいる。トライアルは終了したが、今後も誰が見ているか、評価してくれるかは分からない。今回悔しい思いをした選手が将来、先行く選手を逆転する可能性も十分。参加した計500人もの高校3年生から、今後もサッカーを楽しみ続ける選手、夢を追い続ける選手が一人でも増えることが期待されている。

(取材・文 吉田太郎)
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