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[RYUKEI CUP U-16]桐生一の技巧派レフティーMF山本「自分たちのサッカーをどんな相手でもできるように」

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桐生一高のMF山本櫂は左足を駆使してゲームメーク

[8.10 RYUKEI CUP U-16 帝京長岡高 6-2 桐生一高 RKUフットボールフィールドB]

「まだ2年あるので、みんなで切磋琢磨して、自分たちのサッカーをどんな相手でもできるように努力していきたいと思っています」

 桐生一高(群馬)のMF山本櫂はそう宣言した。帝京長岡高戦は耐えるような時間が続き、計6失点。だが、桐生一は最後まで諦めずにビルドアップ、崩しにチャレンジし、FW諏訪晃大の直接FK弾とMF大山和音のゴールによって2点をもぎ取った。

 左利きのゲームメーカー山本はMF落合琉弥とともに攻撃の中心に。「真ん中でボールを受けた時は自分の長所が出せるので、前を向いて周りを使いながらボールを運べたと思います。でも、体力的な部分で最後走れなくなったところが課題かなと思いました」と振り返った。

 帝京長岡戦はこの日2試合目だったが、山本はチーム全体の運動量が低下したことを反省。「繋ぐ能力のある選手は多いので、守備の能力と走る力をつけられれば、もっと良いチームになると思います」と期待した。

 山本は兵庫県の伊丹FC出身。レフティーの名手のプレーなどを参考にしながら、技術力、判断力を磨き、目指す姿に近づこうとしている。「やっぱり落ち着かないゲームで自分がボールを持って時間を作ってあげて、攻撃に繋げてあげたいと思っています。チームを勝たせられるような選手になりたいです」。全国出場のためには群馬県内のライバル・前橋育英高を上回る成長を遂げなければならない。チームメートと切磋琢磨しながら、桐生一のポゼッション、多彩な崩しを最も表現できる選手になること。そして、全国で輝く。

(取材・文 吉田太郎)

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