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パリSGが終了間際3分間で奇跡の大逆転4強進出! CL初出場アタランタは無念の準々決勝敗退に

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パリSGが1994-95シーズン以来の4強へ

[8.12 欧州CL準々決勝 アタランタ1-2パリSG]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は12日に準々決勝を行い、アタランタ(イタリア)とパリSG(フランス)が対戦した。パリSGが終盤3分間で2得点を挙げ、2ー1で大逆転。18日の準決勝に駒を進めた。

 初出場のアタランタは決勝トーナメント1回戦で2戦合計8得点を挙げ、バレンシアを撃破。セリエA最強の攻撃力で欧州の舞台を駆け上がるも、今大会5得点のFWヨシプ・イリチッチが欠場となり、不安要素も残る。3-4-1-2の布陣を敷き、トップ下にFWアレハンドロ・ゴメスを配置。2トップにはFWドゥバン・サパタとMFマリオ・パシャリッチを起用している。

 一方、パリSGは1994-95シーズン以来の欧州CLベスト4を狙う。しかし怪我を抱えるFWキリアン・ムバッペはベンチスタートで、MFアンヘル・ディ・マリアは出場停止。MFマルコ・ベッラッティは負傷のため欠場となった。しかしエースのFWネイマールは健在。4-3-3の布陣で、3トップはネイマール、FWマウロ・イカルディ、MFパブロ・サラビアが並んだ。

 開始早々から互いに攻撃力を見せつける。アタランタはA・ゴメスがチャンスを作ると、直後にはパリSGもネイマールがカウンターでゴールに迫った。鋭いプレスから多少強引に攻撃を仕掛けるアタランタに、そのプレスをかいくぐりカウンターを狙うパリSG。すると、前半11分に均衡が崩れる。

 アタランタはサパタが縦パスを収め、PAライン上でDFプレスネル・キンペンベと交錯する。ボールがPA右にこぼれたところをパシャリッチが左足ダイレクト。弾道はGKケイラー・ナバスの手をよけるように綺麗な弧を描き、ゴール左隅に突き刺さった。アタランタが待望の先制点で試合を有利に運んでいく。

 引き続き鋭いマンツーマンで守備を仕掛けるアタランタに対し、パリSGはかわしながらチャンスを作る。前半28分にはネイマールが左サイドからカットイン。PA手前にボールを運んで右足シュートを放つが、わずかにゴール左に逸れた。

 前半を1-0で折り返したアタランタは後半15分、A・ゴメスとDFベラト・ジムシティに代えて、DFホセ・ルイス・パロミーノとMFルスラン・マリノフスキーを投入。一方、パリSGはサラビアを下げ、同点に追いつくべくムバッペをピッチに送り出した。

 アタランタはボールの収めどころであるA・ゴメスがいなくなり、さらにイエローカードを受けているジムシティを下げたものの、引き続き4人に警告が出ている状況。後半25分にはパシャリッチに代えてMFルイス・ムリエルを投入する。

 追いつきたいパリSGは後半27分にGKケイラー・ナバスがもも裏を痛める様子を見せるも、プレー続行。一方、エレーラとMFイドリッサ・ゲイェに代えてMFユリアン・ドラクスラーとMFレアンドロ・パレデスを送り出す。直後にはムバッペがドリブルでPA左に入り込み、左足シュート。さらに31分にはネイマールもPA左からシュートを放ち、少しずつ決定機を増やしていった。

 パリSGは後半34分にナバスに代えてGKセルヒオ・リコを、イカルディに代えてFWエリック・マキシム・シュポ・モティングを投入し、カードを使い切る。直後にはムバッペがゴールに迫るが、DFマッティア・カルダーラのスライディングブロックに阻まれた。

 アタランタも後半37分にDFロビン・ゴセンスとサパタを下げ、DFティモシー・カスターニュと欧州CL初出場の19歳MFヤコポ・ダ・リーバを入れ、カードを使い切る。残り10分で逃げ切りを図りたいが、MFレモ・フロイラーが負傷。交代枠を使い切ってるため、数的不利の状況で戦い抜くことになってしまう。

 そして試合は動き出す。後半45分、パリSGはシュポ・モティングのクロスをネイマールがゴール前に折り返し、最後はMFマルキーニョスが右足ワンタッチで流し込む。さらに3分後、ネイマールがPA左にパスを出し、ムバッペが中央に折り返す。シュポ・モティングが押し込み、たった3分間で試合をひっくり返した。

 試合はそのまま終了し、パリSGが2-1で勝利。最後まで諦めなかったフランス王者が、奇跡の4強進出を成し遂げた。準決勝は18日、ライプツィヒとアトレティコ・マドリーの勝者と対戦する。

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