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静学先輩が活躍する川崎Fへ加入内定。“高いハードル”もDF田邉秀斗「誇りを持って」「越えていきます」

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川崎フロンターレ加入内定の静岡学園高DF田邉秀斗(右から2人目)。右から静岡学園・川口修監督、田邉、川崎F・向島建スカウト担当部長、川崎F・竹内弘明強化部長

「初めて着た時はかなり重かったです。これから着ていくのかというと、ちょっとまだ不安がありますね」

 13日、川崎フロンターレが来季からの新戦力として静岡学園高のU-18日本代表DF田邉秀斗(3年)の加入内定を発表。13日に同校で仮契約を結んだ田邉はその後、川崎Fのユニフォームに袖を通して報道陣の取材に対応した。

 川崎Fのユニフォームを着た感想について口にしたのが冒頭の言葉だ。仮契約でサインした際には緊張しなかったという田邉だが、“フロンターレブルー”から強豪クラブに加わることの重みを実感した様子。「(川崎Fの印象は)強いのは当然ですけれども、サッカーが上手いというのが一番あります。まだ足りないところがいっぱいあるので、それを早く標準に持っていけるように」と引き締めていた。

 これで川崎Fの静岡学園出身選手はMF大島僚太、MF長谷川竜也、FW旗手怜央に続き、4人目となった。11年加入の大島は今やJリーグ屈指の名手で、クラブの顔の一人。また16年に加入した長谷川は今季序盤戦の活躍でチームを首位へ押し上げ、新人FW旗手は開幕戦から出場を続けて戦力の一人になっている。

 先輩たちの活躍によって静岡学園出身選手の“ハードル”が引き上げられているのは確か。同じく静岡学園OBの川崎F強化部・向島建スカウトは、大島、長谷川、旗手がプレー面だけでなく、社会性やチームのことを考えたり、コントロールしたりする面でも「示してくれている」と頷く。

 そして、「大分、(静岡学園出身の先輩が)ハードルを上げてしまっていますね。大変かと思います」と微笑んだ。だが、向島スカウトは田邉を信頼。川崎Fに加入するルーキーはどの選手もトレーニングレベルの高さに悩んだり、落ち込んだりするのだという。田邉は圧倒的なスピードや高さに加え、慌てずにボールを受けて、パスを出す直前で判断を変えることもできる力を評価されているが、川崎F加入直後は特に技術面での苦戦が予想されている。それでも、向島スカウトは「彼のメンタリティならば大丈夫だと思います」。サッカーの実力だけでなく、2年時から全国舞台で堂々のプレーを続けるなど人間的にも逞しい田邉が、地道に努力を続けて活躍することを期待していた。

 田邉本人も“ハードルの高さ”を認めつつ、「越えていきます。3人の先輩が川崎フロンターレの主軸として戦っているので、僕も負けじと、4人目の静岡学園出身の選手として誇りを持って戦いたいです」ときっぱり。トラップの質やボールを置く位置、パススピードなどを静岡学園、川崎Fで徹底的に磨き上げて、活躍するための土台を築く。

 前日に川崎F加入の報道が流れた。田邉は地元・関西の友人たちからフロンターレサポーターのSNS上の反応を教えてもらったのだという。「フロンターレのサポーターの方々が温かく迎えてくれている印象がありました」。先輩たちはアットホームな雰囲気の中で技術向上と勝利を目指して飛躍。自分も「良い意味で期待を裏切れるように」と力を込めた。

 女手一つで育ててくれた母・久見子さんや祖父母、支えてくれた人々への恩返しはこれからだ。「母親だけで育ててくれたのは本当に感謝していますし、フロンターレに入ったことがゴールじゃないので、これからがスタートで色々と恩返ししたいと思います」。1年目から川崎Fのスタメンを掴み、定着して勝利に貢献すること。そして先輩たちを超えるような活躍を見せて、日本代表、世界へと羽ばたく。

(取材・文 吉田太郎)
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