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リスク覚悟の“置き土産”、ドイツに旅立つFC東京DF室屋成「勝利で終われてすごく良かった」

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MF三田啓貴から花束を受け取ったFC東京のDF室屋成

[8.15 J1第10節 FC東京1-0名古屋 味スタ]

 ハノーファー(ドイツ2部)への完全移籍が決まった日本代表DF室屋成はこの日がFC東京でのラストゲーム。前半33分、右サイドバックの位置から敵陣中央にプレッシングをかけてボールを奪うと、そこからFWレアンドロの決勝ゴールをもたらした。「勝利で終われたことがすごく良かった」。5試合ぶりの勝利を置き土産に日本を旅立った。

 立ち上がりから続いた拮抗した展開の中、背番号2の状況判断が勝負を分けた。0-0で迎えた前半33分、味方が左サイドでボールを奪われると、室屋は「多少リスクを持ちながら、最悪ファウルでもいい」と中盤中央へプレス。的確な足出しでボールを奪い返し、レアンドロの先制ゴールにつなげた。

 その後は「球際に強く行くところ、戦う部分は見せられた」という室屋を筆頭とした守備で、直近公式戦3試合で11ゴールを挙げていた名古屋をシャットアウト。過去4試合で3分1敗と勝利から遠ざかっていたFC東京が5試合ぶりの白星を収めた。室屋は試合後、セレモニーでマイクの前に立ち、ドイツ移籍に向けた決意を語った。

「まずはシーズン途中で移籍してしまうこと、そして皆さんにタイトルをプレゼントできなかったことがすごく残念です。ただそれでも実際にオファーが届いた時に自分の夢だったり、自分がまだしたことのない経験がしたいという強い思いがあり、オファーを断ることができませんでした」。

 後輩にもバトンを託した。「もう一つ移籍を決断した理由に若い選手の台頭があります」。同じ明治大出身のDF中村帆高とMF安部柊斗や、高卒2年目のDF中村拓海がサイドバックでトップチームデビューの機会を獲得する中、「そういった選手たちがFC東京に出続ける限り、このチームは偉大なチームでい続けると思いますし、いつかその選手たちがこのチームにタイトルをもたらしてくれると自分も信じています」と期待を語った。

 その後、室屋は場内を一周。オンライン取材で心境を問われた26歳は「背番号2のユニフォームを持ってくれている人がいたり、フラッグに言葉を書いてくれている人がいて、このチームにきて良かったなと思った。声は出せないので、そういうところも寂しかったけど思いは伝わりました」とサポーターに感謝を語った。

 念願の海外移籍にあたっては、同じゼッセル熊取FCで育った幼なじみのFW南野拓実(リバプール)にも連絡したようで「喜んでいたし、近くなるな、会えるやんみたいな感じで話した」という。場内セレモニーで流れたクラブ製作動画では「その類まれなスピードと運動量、そのハートで、世界を駆け抜けろ」とのエールが記され、サポーターにも「Viel Erfolg Sei(成功しろよ、成)」との横断幕で送り出された室屋。多くの期待を背負って今夜、新たな挑戦の地であるドイツに向かう。

(取材・文 竹内達也)
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