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3ゴールも攻撃面では不満残すC大阪「戦う姿勢や守備の面ではいい試合」

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MF仲間隼斗の決定機を防いだGKキム・ジンヒョン

[8.15 J1第10節 柏1-3C大阪 三協F柏]

 5位柏レイソルとの上位対決を制したセレッソ大阪は、順位をひとつ上げて暫定2位に浮上した。今季の10試合で先制した6試合では全勝。リーグ最少失点(6失点)の守備力で、押し込まれる中でも勝ちきれることを証明した。

 先制点は開始5分だった。DF松田陸のロングフィードにFWブルーノ・メンデスが抜け出すと、MF清武弘嗣に横パスを送る。背番号10は柏DF3人を引きつけると、中央のブルーノ・メンデスに戻した。「キヨとは練習からコミュニケーションを重ねている。キヨと目が合ってボールがくるとわかっていた」。ブラジル人ストライカーはトラップからコースをついたシュートを放ち、12日のルヴァン杯に続く公式戦2試合連続となるゴールを挙げた。「チーム全員でとった得点だと思っています」とブルーノ・メンデスは感謝の言葉を続けた。

「いいスタートが切れた」と振り返ったロティーナ監督だが、前半の中盤以降は柏に攻められる時間が続く。「柏のプレスにボールを失い過ぎて、攻撃をうける回数が増えた。われわれにとって不快な前半になりました」と指揮官が表す最初の45分を終えた。

 ハーフタイムにMF大谷秀和に代えてFW神谷優太を投入した柏は、ボランチを1枚削って2列目を増やした4-1-4-1にシフトし攻撃のギアを上げたが、10分に清武のFKがオウンゴールを誘発してリードを広げると、終了3分前にはMF西川潤にJ初得点まで飛び出した。

 柏に押し込まれる時間が長く、90分で19本のシュートを浴びた。しかし、GKキム・ジンヒョンの守備範囲におさまり、終了間際のFWオルンガの1点に抑えた。「自分たちのサッカーという点ではいい試合ではなかったですが、戦う姿勢や守備の面ではいい試合だったと思います」とロティーナ監督は守備面を評価していた。

 堅守をベースに6戦負けなし(3勝3分)と好調を維持するC大阪は、次節、29得点と圧倒的な攻撃力を誇る9連勝中の首位川崎Fとの大一番を敵地で迎える。

(取材・文 奥山典幸)
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