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[RYUKEI CUP U-18]“ジダン?” 桐生一FW寶船月斗が左足ダイレクトボレーでスーパーゴール

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前半30分、桐生一高は2年生エースFW寶船月斗が左足ダイレクトボレーで同点ゴール

[8.17 RYUKEI CUP U-18 京都橘高4-1桐生一高 RKUフットボールフィールドB]

 桐生一高は2年生エースが鮮烈ゴールを決めた。0-1の前半30分、左中間のFW寶船月斗(2年)がクリアボールの落ち際を左足ダイレクトボレーで叩く。鮮やかな軌道を描いた一撃は、ゴール右隅へと突き刺さった。

 まるで、01-02年シーズンの欧州CL決勝で当時レアル・マドリーのMFジネディーヌ・ジダンが決めた左足ボレーのような一撃。もちろん、“本家”とはコースも、インパクトの質も異なるが、スーパーゴールだったことは間違いないだろう。

 決めた寶船は「たまたまです。たまたまいい感じに。自分で打ってビックリです」と謙虚。ただし、見ていた人々から「巧い!」という声も挙がっていたゴールは、練習の成果と言える部分もあった。

 1年時からプリンスリーグ関東の強豪・桐生一で先発を務める寶船は、今年、2年生エースとして期待される存在だ。技術力高い万能型のアタッカーは、難しい体勢からでもシュートを枠へ飛ばすなど毎試合のように惜しいシュートを放っているが、得点数はまだ物足りない。

 その中で改善している部分もあるという。「自分的には今まで力任せと言うか、(シュートを)100%で蹴っていたんですけれども、狙うことも大事かなと思っています」。この日のゴールは偶然であることを強調したが、“力任せ”ではなく、力を抜いてコースへ決めた一撃。本人にとって、今後の連発へのきっかけになるかもしれないシュートだった。

「最近、和倉ユースでもあんまり決められていなかったので、ここで一発出たのは自分的にも嬉しいです。あんまり決まらなかったというのがあったので、練習からシュート練は意識していましたし、決まったのは嬉しかったです」。先輩FW若月大和(現シオン)とタイプが異なり、特質するような武器はまだないものの多才。修正を重ねながら進化し、ゴールでチームを勝たせる。


(取材・文 吉田太郎)
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