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[RYUKEI CUP U-18]決められなくてもインパクトを残す。京都橘の次なる才能、2年生FW木原励

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京都橘高の“大器”2年生FW木原励

[8.17 RYUKEI CUP U-18 京都橘高4-1桐生一高 RKUフットボールフィールドB]

 決められなくても、インパクトを残す。スケールの大きさを示す――。京都橘高の2年生FW木原励は、20名ものJクラブスカウトが集結したRYUKEI CUP U-18で強烈なインパクトを残した。

 17日は午前の第1試合(30分ハーフ)・昌平高戦で前半に相手の背後へ抜け出してゴールに迫ると、同終了間際にはエンドライン際でDF2人をかわして右足シュート。後半には11分からの3分間でシュート3本を撃ち込んだ。またDFと上手く入れ替わってボールを収めるシーンも。試合は0-3で敗れたものの、見ている人々の印象に残るプレーだった。

 午後の桐生一高戦にも先発した木原は、右サイドを突破して一人でゴール前まで持ち込んだほか、ドリブルからのスルーパスやゴールへ繋がるポストプレー。そして、前半終了間際には、右足の弾丸ミドルをクロスバーにブチ当ててスカウト陣を唸らせた。

 180cmの長身とスピード、技術力を併せ持つ木原は今月、昨夏のインターハイ王者・桐光学園高との練習試合で3得点。この日は同じように強豪校から得点することはできず、悔しさを滲ませていた。それでも、2試合とも強豪相手にシュートを連発するなど、下を向くような内容ではない。それは本人も理解している。少なくとも、木原が心掛けているプレーが表現できていたからだ。

「結果にこだわってプレーはしているんですけれども、見ている人に少しでもインパクトを与えることの方が(今後)大きなモノになると思う。点決めずに『何もしてへん』というよりは、外しまくって点決めれなかったという方が少しでも印象に残るかなというのがあるので。FWなんで、結果にこだわるイコールシュート。(できるだけ多く)そういう形で終わりたい」

 夏休みに入る前は調子が上がらず、結果も出なかったのだという。そこで米澤一成監督に「がむしゃらさが欠けている」と指摘され、自分を見つめ直すことに。気付いたのは、自分が“ちっちゃいFW”になっていたことだった。

「自分自身行こうともしていなかったり、ただ単に収めるだけになってしまっていたり、“ちっちゃいFW”になっていたんで、スケールの大きさをもっと見せたいなと。自分で行けるし、ゴールも取れて、収めるところもできてという、少しでもFWとしてのポテンシャルの幅を広げて、その強みにしていきたいところを忘れていたなというのがあった」

 無難なプレーで終わるのではなく、仕掛けること。前を向いてゴールへ迫り、シュートを打つこと。例え決められなくても、ゴールへのこだわりを示してシュートを撃ち続けること。まずはその姿勢を持ち続け、表現し、確率を高めていく考えだ。

 京都橘はFW仙頭啓矢(現横浜FM)と2年生FW小屋松知哉(現鳥栖)を擁した12年度選手権で準優勝。今年は徳島内定のFW西野太陽(3年)と木原の強力コンビが歴史を塗り替えるか。西野が特別指定された徳島に帯同しているため、コンビネーションを高める時間は限られているが、木原はその間も個を磨き、試合で先輩に負けない輝きを放つつもりだ。

 FW岩崎悠人(現湘南)やMF河合秀人(現琉球)、MF中野克哉(現京都)含めて攻撃力の高い選手を輩出している京都橘の新たな才能。現状は岩崎レベルに達していないだろうが、米澤監督も「力まずに打つことができる」木原のゴールを奪う力を認めている。2年生で全国にその名を轟かすか。大舞台でゴールとインパクトの両方を表現する。

(取材・文 吉田太郎)
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