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セビージャが最多6度目のEL制覇!! デ・ヨング逆転2発、決勝点は負傷CBの超美技バイシクル

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[8.21 EL決勝 セビージャ3-2インテル]

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)は21日、決勝戦を行い、セビージャ(スペイン)がインテル(イタリア)に3-2で勝利した。2-2で迎えた後半29分、セビージャのDFディエゴ・カルロスが放ったオーバーヘッドシュートが決勝点。セビージャは3連覇した2015-16シーズン以来4季ぶり歴代最多6度目(UEFAカップ時代を含む)の優勝を果たした。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、準々決勝以降は中立地での一発勝負となった今季のEL。決勝戦はドイツ・ケルンのラインエネルギーシュタディオンで行われ、イタリアとスペインの強豪同士が激突した。

 セビージャは準々決勝でウォルバーハンプトン(イングランド)、準決勝でマンチェスター・ユナイテッドを下しての決勝進出。準決勝から先発1人を入れ替え、逆転ゴールを決めたFWルーク・デ・ヨングがFWユスフ・エン・ネシリに代わって起用された。一方のインテルは準々決勝でレバークーゼン(ドイツ)、準決勝でシャフタール(ウクライナ)を下しての勝ち上がり。決勝も準決勝と同じ11人を並べた。

 試合は立ち上がりから次々と動いた。まずは前半3分、インテルはカウンターからMFニコロ・バレッラの長いスルーパスにFWロメル・ルカクが抜け出し、D・カルロスのチャージを受けて転倒。D・カルロスにはイエローカードが提示され、インテルがPKを獲得した。キッカーはルカク。左足で蹴り出したボールがゴール左隅に吸い込まれ、早々に先制した。

 それでもセビージャは前半12分、すぐさま同点に追いつく。右サイドのライン際に開いたMFスソがハーフスペースのMFホアン・ジョルダンに預け、再びサイドに送ったボールにDFヘスス・ナバスが反応。右足でタメてニアサイドにクロスボールを放り込むと、L・デ・ヨングがダイビングヘッドで突き刺した。

 さらにセビージャは前半33分、右サイドで獲得したFKをMFエベル・バネガがゴール前に蹴り出すと、うまくマークを外してファーサイドに流れたL・デ・ヨングが高打点ヘッドで勝ち越し。オランダ代表の背番号19が先発起用に応えた。ところが35分、インテルもMFマルセロ・ブロゾビッチのFKからDFディエゴ・ゴディンが頭で決め、2-2でハーフタイムを迎えた。

 後半は一転して拮抗した展開。それでも20分、インテルは中盤でのトランジションからルカクが最終ライン裏に抜け出し、絶好の形でシュートを放った。しかし、ここはGKヤシン・ブヌが足を出してストップ。セビージャは九死に一生を得た一方、インテルは再逆転のチャンスを逃した。

 すると直後、セビージャが勝ち越しに成功した。後半29分、J・ナバスのドリブルによりゴール右斜め前でFKを獲得すると、バネガのキックがゴール前へ。このボールはゴディンにクリアされたが、直前に太ももを負傷してテーピングを巻いていたD・カルロスが完璧なバイシクルシュート。ボールの軌道は枠を外れていたが、足を出したルカクに当たってゴールマウスに吸い込まれた。

 ビハインドとなったインテルは後半33分、MFクリスティアン・エリクセン、FWアレクシス・サンチェス、FWビクター・モーゼスを入れて攻撃的な姿勢にシフト。一方のセビージャは殊勲のオーバーヘッドキックを放ったD・カルロスに代わってMFネマニャ・グデリを入れた。その後はインテルが一方的に押し込んだが、アディショナルタイム6分でもゴールは生まれず、そのままタイムアップを迎えた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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