[8.22 J1第12節 清水2-3横浜FC アイスタ]

　横浜FCはクラブ史上初となるJ1リーグ3連勝を飾り、2007シーズンの年間勝利数に並ぶ4勝目を挙げた。決勝点を挙げたルーキーMF松尾佑介は「これからの勝利一つひとつがクラブの歴史になるという重みを胸に、しっかり毎試合持って戦っていきたい」と力を込めた。

　均衡を破ったのは前半25分だった。ワンツーで抜け出したFW斉藤光毅がPA右手前から右足を一閃。相手DFに当たったミドルシュートはコースが変わり、ゴールマウスへと吸い込まれた。1-1で迎えたアディショナルタイムにはFW皆川佑介がダイビングヘッドで突き刺し、2試合連続ゴールをマークした。

　2トップの揃い踏みで前半を折り返すと、後半5分には松尾が自慢の快速でぶっちぎった。カウンターからドリブルをスタートし、左サイドを駆け上がった松尾はスピードを上げてDF岡崎慎を振り切り、ペナルティエリア内に侵入。そのまま切れ込んでGKとの1対1も制し、右足シュートを突き刺した。

　仙台大4年生だった昨シーズンは特別指定選手としてJ2リーグ21試合6ゴール5アシストを記録。そのスピードはJ1の舞台でも通用し、15日に行われた第10節湘南戦のJ1初ゴールから3戦3発。勢いに乗るルーキーは「J1初ゴールを決めてからゴール前で落ち着けている。余裕も自信も出てくるので、ゴールを決める大切さを身に染みて感じています」と頷いた。

　横浜FCはクラブ史上初となるJ1リーグ3連勝を飾り、前回J1を戦った07シーズンの年間4勝に12節で早くも並んだ。下平隆宏監督は「13年前というよりも今季は10位以内という目標がある。5連敗したり、スタートで躓いてしまったので、巻き返していかないと目標に届かない。貪欲に勝っていきたい」と気合を入れ直した。

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