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[MOM3285]矢板中央FW多田圭佑(3年)_頼れるエースの「決定力」豪快オーバーヘッド弾含む2発!

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さすがの決定力を示した矢板中央のエースFW多田圭佑(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 高校選手権栃木県予選準決勝 矢板中央4-2國學院栃木 栃木グ]

「今年は2年生のレギュラーが多い中で、やはり多田が頼もしい存在です」

 矢板中央高高橋健二監督がそう評するFW多田圭佑(3年)は、昨年度の選手権で準々決勝の2発を含む計3ゴールを挙げ、矢板中央の全国ベスト4に大きく貢献したゴールゲッター。多田自身はこの経験値について、「自信にはなったんですが、選手権予選までは結果を出せていなかった。ここにきて調子が戻ってきて良かったです」と謙虚に話した。

 準決勝國學院栃木戦では前後半に2ゴールを記録し、エースの仕事を果たした。まずは前半6分、ロングスローの流れからこぼれ球に反応。難易度の高い豪快なオーバーヘッド弾で鮮やかにネットを揺らし、先制ゴールを挙げた。

 さらに2-1で迎えた後半2分、相手のパスミスを見逃さず、「狙っていた」と高い位置でボールを奪取。飛び出したGKをかわして持ち上がり、無人のゴールに蹴り込んだ。試合の流れを左右する前後半の立ち上がりにネットを揺らし、今大会6得点目をマークした。

 鋭い嗅覚を持ち合わせ、チャンスと見るや一瞬のスピードと切れ味でゴールを陥れる決定力が武器。主将のDF坂本龍汰(3年)も「決定力は去年から凄いものがあった。今年になって決定力はさらに上がっていますし、それ以外の部分でボールを持てたり、タメを作れたり、技術的な部分、フィジカル的な部分でも上がってきている。とても頼りにしています」と信頼を口にした。

今年度はシュート練習の時間を自ら増やすことで、「シュートの部分は自信を持って打てるようになった」と進化を遂げている多田。試合中に訪れるチャンスを確実に仕留めること、1試合1得点を意識し、決定力を磨いている。一週間後の決勝へ、「矢板中央らしいサッカーをして、勝って全国にいきたい」と気合は十分。もちろん目標はその先にあり、「今度は選手権で優勝したい」と再び全国の舞台でゴールを積み上げる意気込みだ。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2020

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