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値千金決勝弾の神戸MF山口蛍「ああいうシュートは得意」「今日は自信があった」

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決勝点を奪ったヴィッセル神戸MF山口蛍

[8.23 J1リーグ第12節 浦和1-2神戸 埼玉]

 右足から放たれたシュートがネットを揺らす。値千金の決勝ゴールを記録したのはヴィッセル神戸MF山口蛍だった。

 神戸は前節から先発10人を変更。ここまで全試合先発を続けていたDF酒井高徳と山口も今季初のベンチスタートとなった。前半15分にFW小川慶治朗の得点で先制しながらも、同33分にDFトーマス・デンに弾丸ミドルを叩き込まれて同点に追い付かれてしまう。すると、後半12分にFWドウグラス、DF大崎玲央とともに山口がピッチへと送り込まれた。

「ここ2試合、アディショナルタイムで失点をしているので、1-1で進めて失点しないように心掛けていた」」

 ボールは浦和に保持される時間が長かったものの、簡単にはフィニッシュまで持ち込ませず。勝ち越しゴールを許さずに試合を進めると、後半37分に山口が大仕事をやってのける。MF安井拓也が蹴り出したCKのこぼれ球に反応すると、右足を振り抜く。勢いよく飛び出したボールは、コース上にいたデンに当たりながらもゴールマウスに収まって決勝ゴールが生まれた。

「ああいうシュートは得意にしている。セカンドに誰もいなかったし、こぼれてきたら決める自信が今日はあった。相手にちょっと当たったけど、ゴールに入って良かった」。4試合ぶりの白星をもたらした男は安堵の表情を浮かべた。

 次節は、連勝こそ止まったものの首位を快走する川崎Fと対戦する。「強いことには変わりない」と相手をリスペクトしつつ、「今日みたいにチーム皆で戦えれば勝てると思う。中2日だけどリフレッシュして次の試合に臨みたい」と今季初の2連勝に向けて意気込んだ。
(取材・文 折戸岳彦)
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