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レーブ「他の選手と歩む決断を下した」…三冠貢献も“重鎮”の代表復帰はなし

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バイエルンDFジェローム・ボアテングとFWトーマス・ミュラー

 ドイツ代表を率いるヨアヒム・レーブ監督は、バイエルンの三冠に大きく貢献したFWトーマス・ミュラー、DFジェローム・ボアテングを招集する意思がないことを改めて強調した。『キッカー(日本語版)』が伝えている。

 レーブ監督は19年3月の代表メンバー発表前に、ミュラー、ボアテング、当時バイエルンに所属していたDFマッツ・フンメルス(現ドルトムント)という“重鎮”3選手に対し、代表引退を宣告。その理由を「2019年はドイツ代表にとって新たなスタートの年になる。ジェローム・ボアテング、マッツ・フンメルス、トーマス・ミュラーを今後は招集しない。代表チームは将来に向けた道をつくることが重要なんだ。チームに新しい戦力を加えたい。私はこれが正しいステップだと確信している」と説明していた。

 そして、今月25日に発表された代表メンバーにも当然、3選手の名前はなかった。ミュラー、ボアテングは三冠を達成したバイエルンの主軸であり、レーブ監督も「2人とも非常に良いプレーを見せてくれたし、チームにとっていかに重要かも示していた」と評価。だが、自身の考えを曲げることはないと強調した。

「しかし、我々は前回のワールドカップ後、他の選手たちとともに歩んでいく決断を下した。他の選手たちに成長のための場所と時間を与えようとね。代表監督はクラブの監督よりも遠い未来を見据えることになる。若手選手は良い成長が見られており、この方向性を変える理由はない」

 代表復帰への道は完全に閉ざされているように見える。「不測の事態」に陥った場合の招集の可能性はゼロではないかもしれないが、レーブ監督は「現時点で今の流れは良い」と新たなチームに十分な手応えを得ている。

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