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FC東京19歳DF中村拓海が“股抜きパス”でOG誘発…東福岡の後輩は「変わってなくてホッとした」

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FC東京のDF中村拓海(右から2人目)

[8.26 J1第26節 FC東京1-2鹿島 味スタ]

 創造性あふれる19歳の右サイドバックが、鹿島アントラーズを相手に存在感を見せた。FC東京DF中村拓海は0-0の前半45+1分、敵陣ペナルティエリア内でパスを受けると、MF三竿健斗の股を通す鋭い横パスをゴール前に供給。これがDF関川郁万のオウンゴールを誘って貴重な先制点を導いた。

 パスはファーに走り込んでいたFW原大智を狙ったもので、惜しくもJ1初アシストとはならなかったが、日本代表経験者を相手にした股抜きは鮮烈な印象を与えた。直後、その場で飛び跳ねて喜ぶ初々しいゴールセレブレーションを見せた中村は試合後のオンライン取材で「良い感じで股を抜けた。大智選手に合わせようとしたけど、運良く相手に当たって入ったのでよかった」と照れ笑いを浮かべた。

 今夏のFC東京ではDF室屋成が海外移籍を果たし、右サイドバックのレギュラー争いが白熱。室屋が壮行セレモニーで「移籍を決断した理由に若い選手の台頭があります」と語ったように、左サイドでもプレーできるDF中村帆高との競争はハイレベルだ。東福岡高出身2年目を迎えた中村の武器は、室屋を彷彿とさせる果敢な突破に加え、高い技術に裏打ちされたクリエイティブなプレー。そうした持ち味を前節に続く2度目の先発機会で披露してみせた。

 なおこの日、対面でマッチアップしたのは、同じ東福岡高出身1年目の後輩であるMF荒木遼太郎。「特に何もないんですけど、一応後輩なのでちょっと喋って、全然変わってなかったのである意味でほっとしました」。久しぶりの再会をマイペースに振り返った中村は、報道陣から会話の内容を問われて苦笑い。「髪長いねって言われたくらいで……」「(自分は)いま伸ばしてるんだよって返しました」。そう脱力気味に述べ、画面越しに笑いを取っていた。

 それでもピッチでの成長意欲はハッキリと持っている。この日、チームは前半の1失点を守り切れず、後半の2失点で逆転負け。守備的なポジションでレギュラー定着を目指す19歳は「結果にこだわらないといけないのがJ1の舞台だと思う。2点取られてから追いつけなかったのはまだ力不足だなと思ったので、もっと攻撃でも守備でもやれることがある」と前を見据えた。

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