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仙台育英の長身2年生ボランチ・島野怜、同点ゴール以外でも存在感

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仙台育英高の2年生ボランチMF島野怜

[8.29 スーパープリンスリーグ東北第1節 仙台育英高 3-1 尚志高 仙台育英学園多賀城キャンパス]

 90分の戦いの中ではパスミスもあり、ボールを奪い切れないシーンもあった。だが、仙台育英高のMF島野怜(2年)は、強豪・尚志高相手に随所で目立つ動き。スーパープリンスリーグ東北開幕戦勝利に大きく貢献した。

 尚志が普段と異なり、ロングボールの多い攻撃に。そのため、島野の武器である高さが活きた。身長は1月の選手権時からまた伸びて現在181.4cm。長身ボランチは、空中戦で何度も弾き返してゴールの起点にもなった。

 また、筋トレの成果で強さも増している島野は、混戦で尚志の選手を力強くいなして前進するシーンも。中盤での潰しでも強みを発揮し、「尚志のボランチも2年生だったので、そこで負けたくないと思っていたので、強く行けたので良かったです」と頷いた。

 加えて、この日は序盤にミドルレンジから強烈な左足シュート。これは尚志GK布川陽大(1年)のファインセーブに阻まれたが、33分に得意のセットプレーから右足で同点ゴールを決めた。

「(CKキッカーの)明石のボールが良かったんで、来る位置は分からなかったんですけれども、突っ込んだら入ったという感じです」。城福敬監督は身体が大きくなったことでスピードが落ちることを不安視していたというが、スピードも維持できているようだ。この日は攻守で好プレー。以前に比べてボールも持てるようになってきており、今後のさらなる飛躍が期待される。

 1月の選手権は、1年生ながら全4試合で先発フル出場。特に多くを学べたのは、敗れた準々決勝・帝京長岡高戦なのだという。「帝京長岡のボランチとか良い大学やプロに行ったりしている。ボールを持つところやチャンスを作るところを学びました」。また、立ち上がりにセルフジャッジしてしまったことが決勝点に繋がったことも忘れていない。

 将来の目標は大学を経由してのプロ。そのために2年生の今年、大いにアピールするつもりでいる。「目に見える結果にこだわってやっていけたらと思っています。点決めるだけでなくてアシストも増やして、自分たちがボールを持ってもっと主導権握れるようにボランチから作っていきたい」。自分により高いレベルを求め、結果にこだわる。

(取材・文 吉田太郎)
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