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尚志の山形内定FW阿部要門は前半のみで悔しい交代。「心入れ替えてやりたい」

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山形内定の尚志高FW阿部要門が強引に突破を図る

[8.29 スーパープリンスリーグ東北第1節 仙台育英高 3-1 尚志高 仙台育英学園多賀城キャンパス] 

 山形内定の尚志高FW阿部要門(3年)は1-3で敗れた試合後、「(今日のような)不甲斐ない結果だけは二度としないように、今日から心入れ替えてやりたい」とコメント。巻き返しを誓っていた。

 特別指定された山形に約1か月間に渡って練習参加。この日が約1か月ぶりの実戦でもあった。「久しぶりの試合だったので、自分としても『やってやろう』という気持ちがあったんですけれども……」。全体的に動きが重く、「気持ちの面でも暑さに負けていた」。

 右サイドを抜け出してゴールに迫るシーンやコンビネーションから打開を図るシーンもあったが、ボールに絡んだ回数はわずか。迫力のある突破やボールキープ、豪快なヘッドという特長はほとんど見られなかった。1-2で前半終了。そして、ハーフタイムに仲村浩二監督から途中交代を命じられた。

 仲村監督もスピード、パワーなど素質を高く評価する阿部だが、「自分はプロ」という意識がやや先行してしまっていた面があるようだ。この日は、まだまだ特別な存在ではないということを確認する試合に。「一週間練習しっかりして、チームとのコミュニケーションもしっかり取れたらいい」。自分から率先してチームメートとコミュニケーションを取り、ピッチでは泥臭く、懸命にプレーし続けることで自分の力を発揮していく覚悟だ。

 山形での1か月間は自分の未熟さを痛感する日々に。7月のULTIMA静岡学園高戦と興國高戦で連発し、高校レベルでの力を示して練習参加したが、「プレースピードとか全然違って」苦戦した。尚志に戻り、高校とプロとの差を改めて感じたという。山形で学んだプレースピードを維持し、また尚志に良い影響を与えること。「今日から心入れ替えてやりたい」と誓ったストライカーは、貪欲に成長を目指し、試合で結果を残し続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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