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[MOM3196]履正社FW井谷洸一郎(3年)_強力ドリブラーが2発!1プレーで交代から変化し、認められる存在に

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履正社高の強力ドリブラー、井谷洸一郎は2得点の活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.29 スーパープリンスリーグ関西第1節 履正社高 3-0 京都U-18 履正社茨木G]

 履正社高を勝利に導く2得点をあげたのは、左サイドで存在感を発揮した井谷洸一郎(3年)だ。4-4-2の左MFとして先発し、25分に「競り合いとかではあったけれど、ちゃんと(足元で)ボールを持てたのはあれが初めて。ほぼファーストプレーです」という状況からドリブル突破を選択。エリア内で対応した相手選手のファールを受けてPKを獲得すると「和倉ユースからPKを獲得して、自分で蹴らせてもらうことが続いていた」という流れをこの日も実践して、先制点を決めた。

 雷による約1時間の中断を挟んだ後も、見せ場が続く。36分にカウンターから最終ラインを背後を突くと、相手DFのミスを逃さず追加点につなげた。自身のプレー、そして速攻の起点となったFW李晃輝(3年)について「彼は身長が高くて、体格を生かして相手DFを背負ってプレーできる。競り合いに強いので、アイツが競り合った後のセカンドボールや抜け出すプレーは意識しています。今日も上手く起点になってくれたし、裏へのボールは最初はDFが先に追いついたんだけど、相手は後ろ向きの状況だったので『いってやろう!』と全力でプレッシャーをかけたらミスしてくれました」と振り返っている。

 ボール奪取からの縦に鋭い攻撃が武器となっているチームにおいて、主に左サイドで起用される井谷。持ち味はドリブルだ。「中学時代(千里丘FC)から磨いてきた。ドリブルスピードというか、ボールを持ってもスピードを落とさずに仕掛けたり切り替えしたりバリエーションがあると思います。そこは夏の和倉ユースでも、全国の強豪を相手に通用した手応えがあります」と自信をのぞかせる。

 また、チームとしても「立ち上がりから前からのプレスがはまっていて、ボランチやCBを押し上げて、相手FWにもボールを触らせていなかった。自分たちは前からガツガツと守備に行って、ボランチをつぶす、相手にロングボールも自由には蹴らせないのが狙い。それができている状況で、自分がPKをとって先制できたのは大きかったです」と振り返ってる。
 
 そんな井谷だが、平野直樹監督によると新チームでの最初の試合では、たったワンプレーでベンチに下げられたという。「最初は守備をしなかった。ボールを失っても守備へ切り替えず、天を仰いで悔しがっているだけ。そんなの5秒で交代ですよ」(平野監督)。ただ、次の試合も、その次の試合も、井谷の先発起用は続いた。すると「ワンプレーで終わったのが10分やれるようになり、その次は20分までやれた。自分の好きなことをやるだけじゃダメ。世の中に出たら嫌なこともやっていかなきゃいけない。そういう部分で成長しているし、それによって彼の良さもより生きてくるようになったし、チーム内でも認められるようになった」(平野監督)と変化していったのだ。ドリブルでゴールへの道筋を作る力は、指揮官も認めている。チームの約束事を行った上で、ストロングポイントを出して欲しい。そんな期待に応えてみせた、開幕戦での2ゴールだった。

 好発進したスーパープリンスリーグ。全6試合という短期決戦を終えた後には、おそらく全国高校選手権という最終目標が待っている。「選手権は負けたら終わってしまう大会。僕たち攻撃陣がチャンスを作って、守備陣は失点せずに試合を進めて勝っていく。そのためにも、プリンスリーグの1試合1試合にこだわっていきたいです」と次節以降への意気込みを話している。

(取材・文 雨堤俊祐)
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