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ファン・デ・ベーク、34番は悲劇の事故で昏睡状態だった親友との絆。ヌーリ父「息子はドニーの名を呼ぶと目を見開き、反応する」

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MFドニー・ファン・デ・ベークが34番を選んだ理由を説明

 マンチェスター・ユナイテッド入りが決まったMFドニー・ファン・デ・ベークが、背番号34を選んだ理由を説明した。

 ユース時代から過ごしたアヤックスからプレミアリーグ行きを決めたファン・デ・ベーク。5年+延長オプション1年の契約を締結したオランダ代表MFは、背番号34を選んだ理由について以下のように語った。

「これは僕にとって特別な番号だ。友であるアブドゥルハーク・ヌーリのことについて知っている人は多いと思う。彼は僕の親友だ。そして、彼の家族や兄弟とも仲がよく、たくさん話してきた。その中で、この背番号を着用することを決めたんだ。この番号にはたくさんの思い出がある」

 ファン・デ・ベークと同様にアヤックス下部組織出身のヌーリは、2017年7月に行われたブレーメンとのプレシーズンマッチ中に不整脈による発作を起こし、そのままピッチに倒れ込んだ。緊急搬送されるも脳にダメージを負ったことで、以降は昏睡状態に。その後、昏睡状態を経て意識を取り戻したが、後遺症で現在も寝たきりの状態が続いているという。

 そんな親友への思いを胸に34番を選んだファン・デ・ベークだが、事前にヌーリの家族と話し合って決めたとのことだ。ヌーリの父親は『NOS』で以下のように話している。

「ドニーは私に連絡してきた。背番号34を着けてもいいかと聞いたきたから、私は『そうしてくれ』と答えたよ。誇りに思う。私たちにとってドニーのジェスチャーは非常に特別なものだ」

「息子はドニーの名前や声を聞くとすぐに、目を見開き、顔を上げて感情を出そうとするんだ。彼の表情からわかるし、同時に私たちも幸せで感情的になる。彼らは親友だ。これが本当の友情なんだ」

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