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王者撃破で再び連勝スタート…首位独走中・川崎F鬼木監督「やっていることに限界はない」

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後半開始早々にMF家長昭博が勝ち越しゴール

[9.5 J1第14節 横浜FM1-3川崎F 日産ス]

 首位を独走中の川崎フロンターレが昨季王者の横浜F・マリノスを逆転で破り、再び連勝体制に入った。鬼木達監督は「気持ちの入ったゲームをしてくれた。立ち上がりに失点したが、バタつくことなく徐々に自分たちのペースに持ってくることができた」と選手たちの勝負強さをたたえた。

 新型コロナウイルスによる公式戦中断からの再開後は無傷の10連勝。圧倒的な強さでJ1リーグの首位を快走していた川崎Fだが、第12節名古屋戦(●0-1)、前倒し開催の第13節神戸戦(△2-2)では足踏みを強いられた。それでも前節の清水戦(○5-0)、今節の横浜FM戦(○3-1)で「目標としている」(鬼木監督)3得点以上を続けての連勝。勢いが再び戻ってきた。

 この日は前半開始早々に失点を喫したが、焦ることなく主導権を回復。狙いとしていたハイライン裏を突いたMF三笘薫のゴールで先制すると、ハーフタイム明けから一気に畳みかけた。一つの大きな鍵となったのはFWレアンドロ・ダミアン、MF脇坂泰斗からFW小林悠、FW旗手怜央への交代。鬼木監督はこの策を次のように振り返った。

「できれば前半から前線で圧力をかけたかったのが正直なところ。元気な2人(3日前のルヴァン杯神戸戦に先発していなかったダミアン、脇坂)だったので行けるかなと思ったけど、全体としてちょっと重かった。悠はプレスの掛け方が上手なので、後半に修正するとしたら可能性があるかなと考えた。悠と怜央でハードワークして圧力を上手にかけ、しっかりした守備から攻撃ができたことが畳みかけられる要因だった」。

 ただ、そうした勝利の後にも指揮官が語ったのは「まだまだ」の言葉。「結果こそこういった形で出ているけど、自分たちがやっていることに限界はない。1試合1試合、課題と修正で力をつけてきている。まだまだやれることはあると思っている」。そう前を見据えた鬼木監督は、昨季王者とのダービーマッチについて問われても感情的な言葉を発しなかった。

「こういうチャンピオンチームとやるのは大きなゲームになるし、自分たちの自信につながる。ただ試合というものに熱い思いをぶつけるが、試合が終わってみれば忘れることが大事」。4日後に迫る次節神戸戦に向けて「いつまでも喜んでいても仕方ないし、次に向かうのが自分のスタンスでありチームのスタンス。もう次に向かっているというのが自分たちの心境です」と言い切った。

(取材・文 竹内達也)
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