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9年ぶり得点も…神戸DF酒井高徳は3戦連続ドローに「また勝ち切れなかったというのは感じている」

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DF酒井高徳は引き分けに悔しさ見せる

[9.5 J1第14節 湘南1-1神戸 BMWス]

 ヴィッセル神戸は5日のJ1第4節・湘南ベルマーレ戦で1-1のドロー。先制を許したものの、その直後にDF酒井高徳が同点弾を挙げた。

 今季公式戦全試合に出場している酒井は、この試合は右サイドバックで先発。MFアンドレス・イニエスタやFWドウグラスといった主力を欠く中、攻守に存在感を発揮する。前半終了間際のピンチでは、湘南のCKからDF大野和成にヘディングシュートを打たれ、ボールはゴール右ポストを直撃。回転がかかったボールはゴール内側に向かおうとするが、ライン上の酒井が立ちはだかった。

 酒井は後半開始直後、積極的に前線へ。PA手前のFW藤本憲明が落としたところを右サイドで拾い、相手選手をフェイントでかわしてカットイン。左足を振り抜き、ゴールに迫る。相手GKの正面に収まったが、ゴールへの意識の高さを垣間見せた。

 そして後半8分、その動きが結実する。3分前に失点していた神戸は、右サイドで酒井のスローインからリスタート。MFセルジ・サンペールの縦パスをFW古橋亨梧が右サイドの深い位置に動きながら収め、ワンタッチで落とす。「我慢して我慢して、縦パスが入った瞬間」を狙っていたという酒井はボールを収めてPA右へ猛ダッシュ。冷静に左足シュートを放ち、ファーサイドに流し込んだ。

 自身にとってJ1リーグで2得点目。アルビレックス新潟に所属していた2011年10月1日のJ1第28節・横浜F・マリノス戦以来となる9年ぶりのゴールとなった。酒井の得点で追いついた神戸は1-1の痛み分け。勝ち点1を得たが、リーグ戦3試合連続のドローには「また勝ち切れなかったっていうのはすごく感じている」と試合後に悔しさを見せた。

 0-6の大敗を喫したルヴァンカップ準々決勝・川崎フロンターレ戦から中2日の今節。「ファンの皆さまに申し訳ない気持ちでいっぱいの中、チームとしてそのリアクションを見せることが大事」と気持ちを切り替えて挑んだ。またしても引き分けに終わったが、酒井は「結果はついてこなかったですけど、選手の気持ちは出ていた」と語る。「できれば勝ちで終えられたらなと思ったんですけど、残念ながらうまくはいかないところもありますけど、次に向けて、それも継続して、そういう気持ちでやらなきゃいけない」と胸中を明かした。

 中3日で臨む9日の次節は、ルヴァン杯で敗れた川崎Fとの再戦。「悪い流れとか、悪い経験をしっかり反省に生かして、残りの試合をどんどん良くしていけるようにしていきたい」と次の勝利を目指し、下を向かずに前を見据えている。

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