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[MOM3202]静岡学園FW近藤安元(1年)_左利きの技巧派が攻撃牽引。ライバルはAチームの10番

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後半終了間際、静岡学園高FW近藤安元が左足を振り抜く

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.5 関東Rookie LeagueAリーグ第1節 静岡学園高 0-0 日大藤沢高 時之栖うさぎ島G] 

 静岡学園高はRookie League開幕戦で無得点に終わったが、“静学らしさ”も見せながらの70分間。強度のある守備でボールを奪い、保持し、多彩な攻撃で日大藤沢高を押し込んだ。齊藤興龍コーチもゲーム内容については評価。マン・オブ・ザ・マッチには貪欲にゴールを目指していたFW近藤安元(1年、静岡学園中出身)を指名した。

「もうちょっと欲を言うと、シュートというのがあったんですけれども……。本人は不満足だと思います。ゴール取れなかったので」と齊藤コーチ。それでも、近藤がアタッキングサードで見せる鋭い仕掛け、左足シュートでチームを牽引したことは確かだ。

 近藤は左利きのアタッカー。「ストロングはカットインから左で打つというところとか、スルーパスもストロングじゃないかなと思います」と自己分析する。この日、仕掛けに関しては本人も手応えを口にしていたが、1タッチパスなど崩しのアイディアと質が不足したこと、そして決めきれなかったことを悔しがっていた。

 強力なライバルがチーム内にいる。それは、U-16日本代表候補のMF高橋隆大(1年)だ。サイズ、プレースタイルも似ている高橋はこの日、Aチームで10番を背負い、スーパープリンスリーグ東海で先発出場。目標は高橋に追いつき追い越すことだ。

「隆大は持った時に存在感があって、両利きという長所も自分で活かせている。その武器を出せるところは良くて、自分はそこで出せていない」と近藤。高橋のように、自分の武器をコンスタントに発揮できる選手にならなければならないと実感している。

 近藤は「隆大と同等の選手になれば世代別の代表というのも見えると思うので、逆転したいです。静学を土台にしてプロになりたい。ここでボールタッチやテクニックをしっかりと養いたい」。まずはRookie League、そしてAチームの公式戦でも表現できるように自分の武器を磨く。
 
(取材・文 吉田太郎)
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