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[関東Rookie League]鹿島学園は開幕2連勝。193cmの大型GK木村「全国のGKたちに勝てるような武器を」

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鹿島学園高の193cmGK木村和輝は水戸商高戦でファインセーブも

 昨年、鹿島学園高は「関東Rookie League」Aリーグで9位に終わり、今年はBリーグを戦う。だが、上位リーグのAリーグにも引けを取らない選手層の厚さだ。年代別日本代表の予備軍、「2019 タウンクラブ・中体連キャンプ」メンバーに選出されていたMF昌山豪やMF大西英翔、そして193cmの大器、GK木村和輝は注目株。Bリーグの開幕2試合はいずれも4ゴールを奪って勝利した。

 水戸商高との初戦はMF萩原駆がボールに多く絡みながらゲームをコントロールし、昌山やFW井口愛翔が推進力のある動き。暁星高との第2戦はFW萩原佑斗とFW池田修斗が中心となって得点を重ねた。

 堂々の2連勝だったが、GK木村は水戸商戦でカウンターから奪われた1点を悔しがる。「次は失点した時の1対1を課題として練習で改善していきたい。武器がまだ自分の中で見つかっていないので、それを探しつつ、全国のGKたちに勝てるような武器を身につけていきたいです」と課題改善と武器を習得することを誓っていた。

 現在求めているのは、高さを活かしたプレーで違いを生み出すことだ。「身長があるので、クロスを取ってから攻撃へのフィードとかを武器にできたら自分にとってステップアップに繋げられると思うので、クロス対応を武器にしていきたいと思っています」と語る。

 また、「高校入ってから身体の大きさや手の長さだけではシュートを止められないと知って、そこからステップワークとか大事だなと思って自分で考えてトレーニングしました」という木村は、水戸商戦でしっかりと足を動かしてファインセーブ。石川秋彦コーチもシュート反応する力があることを認めていたが、よりシュートを止める力も高めて、ライバルたち以上の存在になることを目指していく。

 木村は鹿島ジュニアユース出身。恵まれた体格の持ち主は「アントラーズユースがないとなった時に、自分の家からの距離とか考えて、親への負担が少ないのは鹿島学園だと思いました。練習会に参加した時に雰囲気も良かったですし、ここはサッカーに凄く取り組みやすい環境だなと思って学園で全国を目指そうと考えてきました」と鹿島学園へ進学した理由について説明する。

 個人としての目標はプロ入りすること。「将来は安心感のあるGKというか、日本代表で言ったら川島選手のように信頼されるGKになりたいです。憧れは川島選手とG大阪の東口選手。東口選手は身体を張ったプレーとか怪我を恐れずに飛び込んでいけるのがカッコ良くて魅力だなと」。目標とする偉大なGKのように成長し、1年目からAチームのポジション争いにチャレンジ。そしてレギュラーを勝ち取り、「選手権優勝」という高校3年間でのもう一つの目標も達成する。

(取材・文 吉田太郎)
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