beacon

[関東Rookie League]堅守・矢板中央を試合終了間際の一撃で攻略。連覇狙う前橋育英が開幕2連勝!

このエントリーをはてなブックマークに追加

昨年のAリーグ優勝校・前橋育英高が1-0で勝利。MF青柳龍次郎は決勝点をアシスト

[9.6 関東Rookie LeagueAリーグ第2節 矢板中央高 0-1 前橋育英高 時之栖うさぎ島G] 

「2020 関東Rookie League」Aリーグは6日に第2節を行い、昨年のAリーグ優勝校・前橋育英高と同Bリーグ優勝の矢板中央高が激突。前橋育英が1-0で勝ち、開幕2連勝とした。

 前橋育英は前日に行われた前橋商高との開幕節(群馬県開催)を4-0で快勝。この日は群馬から移動し、静岡県で矢板中央戦を迎えた。前半は最終ライン、中盤から角度のあるパスを次々と通す前橋育英ペース。テンポの速いパスワークの前に矢板中央は押し込まれる展開となった。

 191cmGK後藤太希らが後方を支える前橋育英は、「後ろで受けて前を向いて敵を剥がすとかキープ力、積極的な攻撃参加も強みなのでそれも活かしていけたら」というMF青柳龍次郎とMF杉山陽太を経由しながらボールを前進。FW高足善の1タッチパスや右SBポンセ尾森才旺のオーバーラップなどを交えた攻撃でゴール前のシーンを作る。

 前半は尾森から幾度か決定的なクロスが入り、高足のクロスからMF井上駿也真が決定機を迎えるシーンもあった。だが、矢板中央はCB畑岡知樹がゴールライン上でのスーパークリアを見せるなど得点を許さない。矢板中央はMF山崎大海が中盤で潰し役となっていたほか、ゴール前でチームリーダーの左SB木村匠汰、CB田邊海斗、183cmGK上野豊季が凌ぐなど前半を0-0で切り抜けた。

 後半立ち上がりは、前線に迫力のある矢板中央が逆に押し返す展開。だが、前橋育英は飲み込まれず無失点で試合を続ける。そして、試合終盤も諦めずに攻撃を続け、堅守・矢板中央ゴールをこじ開けた。後半32分、MF西島隆太がペナルティーアークで縦パス。青柳のリターンを受けた西島が右足で決勝点となる一撃を決めた。

 青柳は「後半の最初の方は押され気味だったんですけれども、全員で勝つという気持ちを持って、上手くいかなかったんですけれども最後粘り強く攻めれて、守備もしっかりとみんなで守れたので、それが点を取れた勝因なんじゃないかと思います」と振り返っていたが、自陣に人数をかけて守る矢板中央の攻略は簡単ではないことを理解した上で、焦れずに攻め続けて掴んだ白星。苦しいゲームを乗り越えて2連勝とした。

 青柳は「今日引き分けになりそうで結構焦っていて、連覇のかかっている大会で緊張もあったけれど、やることは変わらないので、これからも一つ一つ勝てるように日々の練習をやっていきたいと思います」ときっぱり。Aチームのプリンスリーグ関東で先発起用された1年生MF根津元輝の活躍も刺激に、日々進化を続けて目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●2020 関東Rookie League特集ページ

TOP