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“法政ライン”で値千金弾! 鹿島DF永戸「決め切ってくれた綺世に感謝」FW上田「入ったのでパーフェクト」

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貴重な追加点を決めたFW上田綺世

[9.9 J1第15節 鹿島2-1仙台 カシマ]

 在籍時期こそ重なっていないが、法政大出身のホットラインが鹿島アントラーズに今季初の4連勝をもたらした。1-0で迎えた後半38分、DF永戸勝也からのロングフィードを後ろ向きのトラップで収めたFW上田綺世が追加点を奪取。その後は守りに入ったものの、終了間際に1点を返されたため、結果的にはこの2点目が勝敗に大きく影響した。

 アシストした永戸にとっては、大卒から3年間を過ごしたベガルタ仙台との初めての古巣戦。相手の右ウイングには一つ年下のFWジャーメイン良が先発しており、「昂る感情があった」という。それでも「少し味わったことのない緊張感」の中、試合では昨季J1アシスト王にふさわしい安定したプレーを披露。そして終盤に大仕事を成し遂げた。

「(ベンチスタートだった)綺世が入ると裏を取る動きをしてくれる。押し込まれそうになったところで(関川)郁万からいいボールをもらって前を向けて、前を向いたら綺世が走り出していたのでCBの裏に落とそうと思って強く大きく蹴った」(永戸)。

 その時、前線の上田はもう一つの駆け引きをこなしていた。「(永戸が)前を向いたタイミングで僕は(和泉)竜司くんの動き出しを見ていた。僕も足元で受けに行こうと思ったけど、竜司くんが落ちたので自分は逆の動きをしようと思った」。初手の動きにつられたDFがやや前傾したことで、上田は動き直しで見事にラインブレイク。裏を取ることができ、巧みなトラップにつながった。

 上田はそのまま右に持ち出して相手をかわし、最後は「僕はインサイド気味のキックも得意なので、強いシュートのイメージ」で名手GKヤクブ・スウォビィクの脇下を打ち抜いた。「入ったからなんでもいい。入ったのであれでパーフェクト」。ストライカーの矜恃をのぞかせた上田について、4学年上の永戸は「綺世はしかけてシュートを打てる選手。いいボールを蹴れたのと、決め切ってくれた綺世に感謝」と語った。

 ザーゴ新監督のもと、開幕4連敗を喫したチームはこの勝利で今季初の4連勝を達成。充実の時を迎えつつある。それでも永戸は「いま思えば開幕から多くの負けをしてきているし、まだ借金はあるので満足せず、次の試合もという気持ちに切り替えて、いい準備ができれば」と満足せず。上田も「ようやく現地で勝利を届けられたし、カシマで勝ち取る瞬間を味わえたのは僕もすごく嬉しい」とホームでの1か月ぶりの白星には感慨を語ったが、すぐに「次はアウェーだけど、テレビの前でもホームと同じくらいの感動を与えられるように次の試合もパフォーマンスしていきたい」と気を引き締めた。

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