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[関東Rookie League]甘さの出た西武台は逆転負け。MF五木田「もっと強いチームにしていきたい」

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西武台高MF五木田瑠樹亜(左)が球際で競り合う

[9.6 関東Rookie LeagueAリーグ第2節 日大藤沢高 2-1 西武台高 時之栖うさぎ島G] 

 西武台高(埼玉)は、前日(5日)の流通経済大柏高(千葉)戦で気持ちの込もった戦いを続けて引き分け。この日の日大藤沢高(神奈川)戦も戦う姿勢を続け、前半33分に速攻から10番MF和田力也が先制ゴールを決めた。だが、後半にゴール前での守備が甘くなった隙を突かれて2失点。逆転負けした。

 MF五木田瑠樹亜(1FC川越水上公園出身)は「昨日とかは全体的に負けたくないという意識が出ていて、今日もそれは出ていたんですけれども、1点取ってから守備が今度は甘くなって、油断ができたと思います」と反省。関根雄太コーチも試合後に、守備面での甘さが出た部分を厳しく指摘していた。

 五木田は左右両足のキック精度の高さと球際の厳しさを特長とするボランチだ。この日大藤沢戦でも攻守で奮闘。そのMFはRookie League2試合を経てチームが上に行くために必要なモノを実感していた。

「ゴール前強く行かないと、もっと上に行った時に決められてしまう。(また、全国トップクラスの強豪校は)全体的にアップからみんな違っている。アップから迫力を持っていかないと前半から飲み込めないし、それをもっと後半に繋げていかないと高いレベルでは勝てない」

 負けん気の強い五木田は、戦える選手こそ上に行けるという考えの持ち主だ。「ボランチをやることが多くなってきて、そこで戦える選手が上に上がって行けると思う。まず戦うことを意識して、オフェンスに繋ぐ時に落ち着いてプレーすること。もっと舵を取れるようにしたい」と自分自身に求めている。上の年代の選手と渡り合うためにフィジカル強化。また特別なサイズがなくても競り負けない、フランス代表MFエンゴロ・カンテのプレーなどから学んでいるという。

 今回の2試合は怪我人が多い中での戦いだったが、連勝する可能性も十分にあっただけに悔しい結果だ。五木田は高校3年間の目標について「他の埼玉県のチームにも勝たないといけないし、特に強いと言われている昌平には負けたくないと思っています。そして、全国大会で前橋育英や青森山田を飲み込めるようなもっと強いチームにしていきたいです。目標は日本一です」。この2試合で学んだことをチームに持ち帰り、強い個、強いチームになるための努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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