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木村和司氏、トルシエ氏が日本サッカー殿堂入り「驚くとともに感謝しています」

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元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏(左)、元日本代表MF木村和司氏(右)

 日本サッカー協会(JFA)は10日、元日本代表MF木村和司氏(62)と元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏(65)の第17回日本サッカー殿堂入りを承認した。木村氏は投票選考、トルシエ氏は特別選考で選ばれた。

 木村氏は日産自動車、横浜マリノスでプレーし、JSLで2回、天皇杯では横浜マリノス時代を含め6回の優勝を成し遂げた。日本代表として国際Aマッチ54試合に出場し、26得点を記録。現役引退後は2001年にフットサル日本代表監督、2010年には横浜F・マリノスの監督に就任し、後進の指導にあたった。

 トルシエ氏は1998年に日本代表監督に就任し、日韓W杯でチームを初のベスト16に導いた。同時に世代別日本代表監督も兼任し、1999年にはFIFAワールドユース選手権(現U-20W杯)で準優勝。2000年のシドニー五輪ではベスト8進出を成し遂げた。2000年にはAFC最優秀監督賞を受賞。現在は、U-19ベトナム代表監督を務めている。

 JFAから発表されたコメントは以下の通り。

 木村氏「まずは、新型コロナウイルスの感染拡大が収束しないなか、私たちの生活を支えてくれている医療従事者や物流事業者、スーパーマーケット、ドラッグストアなどの販売員の方々をはじめ、『最前線』で働かれている多くの皆さまに、心より感謝の意をお伝えします。野球少年だった私がみるみるうちにサッカーにのめり込んでいったのには、恩師である浜本敏勝先生(大河FC)の存在がありました。『わがまま(われがまま)』なプレーを貫けたのは先生のおかげです。そして、常に『プロ』への思いを持っていた私の『プロ』としての意識をさらに高めてくれた加茂周さん。仲間の大切さや温かさ、チームを超越したつながりを教えてくれた森孝慈さん。このサッカー人生で出会い、共にプレーした仲間やスタッフ、全ての方に感謝します。近い将来、不安なく、スポーツを、サッカーをみんなが笑顔で楽しめる日が戻って来ることを祈っています」

 トルシエ氏「日本サッカー殿堂に私の名前が刻まれるとの大変栄誉あるお知らせをいただき、驚くとともに感謝しています。日本サッカー協会での活動経験は私のキャリアの中でも忘れることのできない大変貴重なものでした。決して全てがスムーズに進んだ道のりではありませんでしたが・・・私のせいですね。日本代表チームのパフォーマンス向上に携わらせていただいたことが今回の栄誉ある決定につながったと大変嬉しく思います」

 なお、例年9月10日に開催されている掲額式典は、新型コロナウイルスの影響により延期が決定した。代替の開催日はJFAが決定次第、発表される。

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