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メッシが視覚障がい者の啓蒙プロジェクト・アンバサダーに就任! ブラサカ日本代表・加藤はサプライズ面会も

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ブラインドサッカー日本代表・加藤健人がリオネル・メッシと面会

 オーカムテクノロジーズは10日、目の不自由な方々のための啓蒙プロジェクト「OrCam Dream Team」の発足を発表。新アンバサダーにはバルセロナのFWリオネル・メッシが就任した。

「OrCam Dream Team」は、世界中の視覚障がいを持つ人々やコミュニティーが直面している問題について、広く一般に知ってもらうことを目的としたプロジェクト。参加者は、世界のさまざまな国から集まった、さまざまなレベルの視覚障がいを持った方々で、メッシが直接面会し、自立的に日常生活を送ることをサポートする革新的デバイス「OrCam MyEye2 オーカムマイアイ 2」を進呈するサプライズも実現した。

 日本からは、オーカムテクノロジーズがパートナーシップを締結した日本ブラインドサッカー協会の日本代表・加藤健人も同プロジェクトのメンバーとして参画。今年2月にはスペイン・バルセロナでメッシとの面会も実現し、直接オーカムマイアイ2を進呈された。

文字や顔認識も可能な視覚デバイス「OrCam MyEye2 オーカムマイアイ 2」

 オーカムマイアイ2は、ワイヤレス、軽量、親指ほどの大きさのコンパクトさといった先進的テクノロジーを搭載した人工視覚デバイス。紙、デジタルを問わず、あらゆる面に印刷または表示された文字を、周りに気づかれることなくリアルタイムに読み上げることができる。新聞、本、パソコンやスマートフォン画面、レストランのメニューや標識、さらに顔認識や商品認識、色や紙幣の識別の機能も兼ね備えている。

 今回のプロジェクトには、グローバルアンバサダーにメッシが就任した。メッシは「世界中から集まった、視覚障がいを抱えながらも前向きに行動する素晴らしい方々に会
えた時は、それはまさに夢のような感動的な瞬間でした」とコメント。『OrCam Dream Team』のメンバーの一人ひとりがオーカムマイアイを装着しているのを見たとき、これが間違いなく彼らの人生を変えるデバイスになると確信しました。オーカムテクノロジーズのアンバサダーとして、目の不自由な多くの方々の人生に変化をもたらすことができることを誇りに思います」と伝えている。

 9日には、オンライン上でのプレスカンファレンスも開催。日本代表の加藤(オンライン)、日本ブラインドサッカー協会の専務理事兼事務局長の松崎英吾氏、日本障がい者サッカー連盟(JIFF)の会長を務める北澤豪氏がトークセッションを行った。

 オーカムマイアイを使用した加藤は「自分の力だったり、周りの方々の協力を得て、いまの自分がいるんですけど、それでもやっぱりできないことはあるんですよね」と自身の経験を語る。「こういう商品を使ってできることが増えていくと、自信につながると思います。その自信がついていくと、もっとやってみようと挑戦する気持ちが生まれてくるのかなと。そうすると成長につながると思うので、できることが増えるだけじゃなくて、気持ちも中身も変えてくれるんじゃないかなと思っています」と語っている。

 加藤は2月にサプライズでメッシと面会。「世界一と言っていいほど有名なサッカー選手。嬉しさもありましたし、何かしらメッシ選手と会うことで何かしらを得ていきたいと思いました」とその瞬間を振り返る。「このような活動を行っているということに、メッシ選手の凄さを表しているんじゃないかと。視覚障がいの商品に対して、このような有名選手が就くということはなかなかない。これを通してたくさんの方々に知ってもらえるんじゃないかなと思うので、参加してくれたことを嬉しく思っています」と思いを明かした。

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