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中学時代3番手、高校も「一番下から」の東海大高輪台GK笠原駿。長身守護神となり、夢実現へ

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諦めずに這い上がってきた東海大高輪台高GK笠原駿。高校3年、そして大学で夢を実現する

 中学時代は3番手。高校も「同い年の中でも一番下からのスタート」だったという。そのGKが高校3年間、そしてこれからの4年間でライバルたちを追い抜こうとしている。

 東海大高輪台高(東京)のGK笠原駿(3年)は183.6cmの長身の持ち主。その高さを活かしたクロスボールの対応などを武器とするGKだ。出身は強豪・大宮ジュニアユース。中学時代は年代別日本代表にも選出されていたGKジョーンズ・レイ、先日のプレミアリーグ関東開幕節で先発出場したGK松野輝樹(ともに現大宮U18)に続く3番手だった。「公式戦も1回くらいしか出れなくて」と笠原。U18チームには上がれず、高体連の練習会でも評価を得られずに、何とか東海大高輪台の合格を勝ち取った選手だったという。

 中学時代の身長は170cm弱。だが、中学時代も毎年4、5cmずつ成長していた笠原は高校でも身長を伸ばし続け、長所を出せるようになった高校2年で公式戦出場のチャンスを掴む。そして、今年は日本一を目指すチームの守護神に。父は身長186cm、母も172cmと高身長で、本人はこのまま180cm台後半まで身長が伸びることを期待している。

 身体の成長とともに自分の将来の目標もはっきりしてきた。これまで先を行っていたGKを逆転するため、そして4年後のプロ入りを目指して関東リーグ所属の大学へ進学予定。中学時代3番手、高校でも「一番下からのスタート」したGKがプロ入りを果たせば、色々なGK、プレーヤーに勇気を与えるだろう。

「身長が180cm後半くらいになって、空中戦で負けない、シュートストップもできる、そしてチームのリーダーになれる、そういうGKになりたいです」。現在は台頭してきたGK伊藤虎之介(3年)とポジション争い。先発を確保すること、そして「チームとしては全国一という目標があるので、東京都予選から一つ一つ勝っていって、全国へ挑戦して、全国一になれれば良いと思っています」という目標を実現するために努力を続けていく。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2020

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