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川崎F山村「活躍している姿を天国に」生後2か月で死去…天国の第3子に捧げるゴール

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ゴール後のDF山村和也の表情

[9.13 J1第16節 川崎F5-1広島 等々力]

 天国にいる第3子に捧げるゴールだった。川崎フロンターレDF山村和也が今季2度目の先発起用に応え、攻守に渡る活躍で勝利に貢献した。見事な今季初ゴールを挙げた30歳は試合後のオンライン会見で、第3子が生後2か月で亡くなっていたことを明かした。

 この日は主将DF谷口彰悟に代わって守備を統率。前半31分には至近距離から決定的なヘディングシュートを打たれたが、カバーに入った山村が冷静にクリアし、窮地を救った。そして、2-0で迎えた後半5分だった。相手DFのクリアボールに反応すると、PA手前から右足を振り抜き、強烈な弾丸ミドルを突き刺した。

 すぐに踵を返した山村にチームメイトが次々と駆け寄り、歓喜の輪が広がった。その中でもゴールを噛み締めるように目を閉じる姿があり、得点後の表情について質問された山村はまっすぐにこたえた。

「今年は家庭で3番目の子どもが生まれたけど、2か月で亡くしてしまって。天国に活躍する姿を見せたかったので、点を取ることができた。それでああいう感じになりました」

 熾烈な定位置争いの中、リーグ戦の出場はこれが4試合目。今季開幕前の痛ましい出来事を胸に、天国の我が子に届くような活躍を誓っていた。「もっと早く活躍しているところを見せたかった。試合に出られない悔しさもありましたが、そういう部分が強かった。目に見える結果を子どもに届けられたかな」と想いを言葉にした。

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