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[関東]桐蔭横浜大が好調キープ、“復活当選”の天皇杯へ…待望初ゴール松本幹太「最近は負けるイメージない」

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[9.12 関東大学L1部 桐蔭横浜大2-0駒澤大 RKUフットボールフィールドB面]

 桐蔭横浜大が3連勝と好調をキープして、天皇杯に臨む。

 新型コロナウイルス蔓延の影響で、今季のサッカー界のスケジュールはドタバタ劇に巻き込まれている。神奈川県予選では一旦は抽選により勝ち上がりを決定。桐蔭横浜大は抽選で敗退が決まっていたが、大会要項の見直しにより、復活で予選出場を果たしていた。

 予選では順当に勝ち上がると、決勝では何と、社会人リーグに参戦する同校のセカンドチーム、桐蔭横浜大FCと激突。ダービーマッチ決勝は神奈川県の歴史初の出来事だったが、トップチームが2-0と貫禄を示して、2年連続で本大会出場を決めた。

「チーム数の多い神奈川県で本当に価値のあることができた。あとは(参戦を)OKしてくれた(抽選で勝ち上がりが決まっていた)エスペランサさんと専修大学さん、協会に感謝して、神奈川を代表して恥ずかしくない試合をしたいと思います」(安武亨監督)

 12日の駒澤大戦では、MF松本幹太(4年=東京Vユース/山形内定)に待望の今季初ゴールが生まれた。後半16分、右サイドのMF加々美登生(4年=甲府U-18)からのパスをエリア内で受けた松本は反転して左足弾。「蹴った瞬間に入ったと分かった」という自画自賛のゴールをゴール左隅に突き刺してみせた。

 今季はインサイドハーフに挑戦中だが、同じ中盤のMF鳥海芳樹(4年=桐光学園高)が前々節の専修大戦でハットトリックを記録。MF橘田健人(4年=神村学園高/川崎F内定)もここまで2ゴールを記録するなどして結果を残していた。得点に絡むプレーが多かったこともあり、中盤でのプレーには手ごたえを感じていたというが、やはり欲しかったゴール。「練習が終わったあとにずっと練習していた形。点が取れて良かった」とホッと胸をなでおろす。

 好調をキープしたまま中3日で天皇杯を迎える。1回戦の相手は山梨県代表の山梨学院大ペガサスとなる。昨年は2回戦でFC東京に0-1で惜敗。今季はもちろん更なる上位進出を目標にしている。

「FC東京さんとやらせてもらって、普段の学生の試合では味わえない雰囲気があった。それを学生時代に味わえることは特別なこと。それを次の代が経験することで、より強い桐蔭が作れると思う。最近は負けるイメージもない。準備は出来ていると思います」(松本)

 今季は明治大が東京都予選で敗退。昨年のインカレ準優勝校の桐蔭横浜大が、大学最上位チームとして天皇杯に挑む。
(取材・文 児玉幸洋)
●第94回関東大学L特集

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