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「多くの試合を勝ちたいと思っていたが…」清水がワーストタイ7連敗、勝ち点9最下位で前半戦終了

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DF立田悠悟が序盤に一発退場

[9.16 J1第24節 横浜FM3-0清水 日産ス]

 清水エスパルスがクラブワーストタイの7連敗でシーズンを折り返した。リーグ最多の40失点を喫し、前半戦17試合を終えて積み上げた勝ち点はわずか『9』。それでもピーター・クラモフスキー監督は「多くの試合を勝ちたいと思っていたが、基盤を強く作れていると思う」と力説した。

 今季から就任したクラモフスキー監督にとって、前半戦最後の対戦相手となった横浜FMは昨季までコーチを務めていた古巣。この日は「自分たちが使えるスペースがあるのでそこをうまく使い、主導権を握りたいエリアで数的優位をうまく取りたい」という狙いを持ち、横浜FMが直近3試合で採用しているのと同じ3-4-3のシステムで挑んだ。

「僕たちと似たような戦術のマリノスさん相手にミラーゲームになるようハメていこうという戦術で、ハマっていた部分もあったし、思ったようにできた部分もあった」。GK大久保択生がそう振り返ったように序盤は上々の戦いぶり。ところが前半8分に個人技でサイドを破られて失点すると、12分にDF立田悠悟が一発退場処分を下され早くも万事休す。前半のうちに2点を追加され、後半はテンションの落ちた相手を封じたものの、0-3の完敗となった。

「(システム変更で)エンターテイメント性あるものにしたかったが、10人で長く戦わないといけなくなったので、調整するしかなかった」。数的不利を悔やんだ指揮官は「結果は非常に残念だが、マリノスのような相手に一人少ない厳しい状況になってしまった中、選手たちが献身的に勇敢にタフに戦ってくれたことを誇りに思う」と最後まで試合を壊さなかった選手たちを称えるしかなかった。

 もっともチームはこの敗戦により、1996年に記録したクラブワーストの7連敗に並んだ。今季は新型コロナウイルスの影響で降格制度がないとはいえ、年間勝ち点20を下回るペースは深刻な数字だ。それでも勝ち点で並ぶ17位・湘南との裏天王山は3日後に控えており、立て直す時間は十分ではない。「基盤を強く作れていると思う」と先を見据えた指揮官同様、大久保も「何連敗もしていて言える立場ではないと思っているが、すぐ試合あるので、下を向いて落ち込んでいる時間はない。回復させてリフレッシュさせて良い状態で向かいたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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