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鎌田大地、目標はリーグで“15得点関与”…早くから残留を決心、他からの話には「即答で『ノー』」

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 16日にフランクフルトとの契約延長が発表された日本代表MF鎌田大地は、同日に記者会見に臨み、決断に至った経緯などについて語った。

 2017年夏に4年契約でサガン鳥栖からフランクフルトに加わった鎌田がついに新契約を締結。契約が最終年に入り、なかなか合意に達さなかったことから一時はクラブと選手の代理人との交渉が破断したとの報道が浮上し、現地メディアではクラブは一定の移籍金が得られる今夏の売却を検討している可能性まで伝えられていた。

 しかし、ここに来て2023年までの延長が決定。鎌田は会見では通訳を介して今回の交渉を巡る報道について「記事とかいろいろ見ましたけど、僕自身の中ではこのチームに残ることはだいぶ前から決まっていましたし、あとは契約の細部の話だけでしたので」とコメント。「あとはこの発表を待つだけで、僕自身はそこまで移籍などに関しては何も考えずに夏を過ごしていたという感じです」と早い段階から残留を決心していたことを明かした。

 交渉が長引いた理由については「今は全世界でコロナウイルスというのが大変な時期で、それでうちのチームとのお金の話もやっぱりしないとダメでしたし、将来についても、新しい契約でしたので、色々と話さないといけないことはたくさんあったのかなと思います」と説明。「去年(昨シーズン)は最後の方に僕自身もいいシーズンを過ごせまして、このチームでの手応えというのもすごい感じていましたし、今年はヨーロッパリーグとかがないので、リーグだけに集中でき、去年よりももっと素晴らしい結果を僕たちもつくれると思ったのが一番です」と語ると、次のように続けた。

「本当にこのチームのことは好きですし、ファンも熱くて、『このチームでまだまだ僕自身がやるべきことがすごいあるな』と思っていましたので、早めにほかからの話は断って…断ってというか、『残る』というふうに代理人に伝えたという感じですね」

 続けて他クラブからのオファーの有無に関して問われた鎌田はこう返している。

「オファーというか、僕の代理人の元には世間的に見れば『ステップアップだろう』と言われるクラブからの話はあったりしましたけど、正直、フランクフルトは去年は9位でしたけど、絶対フランクフルト以上のチームというのを探そうと思ってもドイツでも本当に少ないと思いますし、個人的にはスモールステップは必要じゃないと思っていましたので、自分の中では今年は小さなステップアップはしないと考えていましたので。夏のオフが終わったタイミングで代理人と一度電話をして、『こういう感じだけど』と言われたことに対して、即答で『ノー』と言いましたね」

 先輩の長谷部誠がフランクフルトとの契約を延長したことが自身の決断にも影響したのかについては「ハセさんの延長は去年決まっていましたし、正直、僕にとってはそこまで重要な問題ではなかったです」と多少困った表情で言及。一方、「(アディ・ヒュッター)監督の契約延長はもちろん、僕たちチームにとっても僕自身にとってもすごい大事なものだったと思います。監督とも契約更新する前に話したりとかしましたけど、僕にとっても去年の後半戦はチームとしては上手くできていましたし、選手との関係性もよかったので、ああいうサッカーを今年も見せれたら、と思いますので、監督の契約延長もひとつのキーポイントだったかなと」と先日同じく2023年までの契約延長でクラブと合意に至ったオーストリア人指揮官の存在が大きかったようだ。

 なお鎌田は個人の新シーズンの目標を問われると「去年リーグではやっぱり自分の思うように結果残せなくて、その部分ですごい心の中でモヤモヤした部分が残っていましたので、今年自分が一つ目標に掲げているのはリーグで15得点関与、得点だったりアシスト合わせて15得点いければすごいいいシーズンなのかな、と思います」と意気込みを示していた。

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