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我慢の日々経て開花し、金沢内定、練習参加で進化加速させる藤枝東CB稲葉楽

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金沢内定、藤枝東高の大型CB稲葉楽主将

[9.12 スーパープリンスリーグ東海第2節 藤枝東高 2-1 清水桜が丘高 藤枝東高G] 

 我慢強く起用されて開花した大型CBは、ここへきてさらに進化を加速させている。藤枝東高(静岡)の187cmCB稲葉楽主将(3年)は、8月24日に来季からのツエーゲン金沢加入内定を発表。その後、金沢への練習参加も経験した。

「(1週間ほど練習参加しただけで)やれることが増えてきた。金沢に練習に行かせてもらって帰ってきて、守備のところは安定感が出ている。守備のところはだいぶ落ち着いて『柳下(正明監督)さん、凄いな』と」と藤枝東・小林公平監督は驚く。

 本人も練習参加で得たものに手応えがある模様だ。「かなり厳しい方なんで、ヤンツーさん(柳下監督)は」と苦笑するが、「でも言っていることは確か。それを表現できれば、高校に帰ってきた時も全然プレースピードは遅く感じたし、相手の動きとかも遅く感じたので自信になっている。(ディフェンス面では) 金沢のディフェンスの仕方が人に強く、なのでプレースタイルは違うんですけれども、ゴール前になると(藤枝東でも)もちろん強く行かないといけない。ゴール前で相手をあまり怖く感じなくなったと思う」と頷いた。

 プロの中で揉まれてきた自信か、この日もゆとりを持ってプレーしている姿が印象的だった。相手の見事な崩しから先制点を奪われたが、その後は焦れずに要所を潰し、攻撃でもビルドアップの中心の一人に。そして、得意の左足フィードでアクセントになっていた。

「良い意味で力は入っていなく、そんなに怖くもないので。点取られても、そんなに慌てることもないかなと」。金沢入りを決断する前に、柳下監督から伝言でアドバイスを受けてプレーを改善。さらに練習参加を経験したことでよりできることを増やした。加えて、稲葉は下級生時に我慢して起用し続けてくれた藤枝東の恩師・小林監督に感謝する。

「(大柄で当初は思うように身体を動かせなかったが)身体も結構動けるようになってきて、そこは監督に『身体動くまでは我慢だ』と言われてきて、そこを守ってきたので監督に感謝です」と稲葉。1年時のインターハイはまだまだ身体が動く状態ではなかったが、小林監督は将来も見据えて先発起用し、貴重な経験を積ませてきた。それらがプラスに作用し、トップコンディションで現在を迎えている。

 それでも、プロのステージでは「自分の今のスキルでは全然通用しない」ことを理解。だからこそ、ここで成長を停滞させるつもりはない。そして、「ツエーゲン行った時も全然他のCBの人の方が上手いんですけれども、『自分でもできるんじゃないかな』という気持ちがあったので自分に楽しみです。まずは言われたことをしっかりと表現することが一番だと思うので、続けていきたいと思っています」と欲を持って、自身にプロのレベルを求めている。

 選手権は、金沢のサポーターをはじめ、多くの人に自分を知ってもらうチャンスだ。「この選手権へ行くことによってアピールできると思うので、そういうところで選手権全国は絶対に行きたい。(全国に出た際は)自分の強みであるヘディングとかビルドアップの安定とか左足のロングフィードとかは自分の強みなので見て欲しいと思います」。身長187cmの大型レフティー。“時間がかかる”と言われる中で地道に努力を続けてプロ入りを果たした大器がより強固なDFとなって名門に多くの白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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