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“清水桜が丘のカンテ”。MF宇山翔太主将は献身をチームに示し、試合を決めるようなプレーも

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清水桜が丘高MF宇山翔太主将

[9.12 スーパープリンスリーグ東海第2節 藤枝東高 2-1 清水桜が丘高 藤枝東高G] 

 後半ラストプレーの失点によって敗れたものの、清水桜が丘高MF宇山翔太主将(3年)は中盤で非常に印象的な動きを続けていた。

「自分は便利屋」というボランチはチームのバランスを取り、守備と運動量で仲間たちをサポート。色々な局面に現れ、味方と連動して相手の攻撃リズムを狂わせていた。また、ボールを奪ったあとの巧さも披露していた宇山はサイドチェンジで攻撃の起点となり、前半34分にはDFをかわしてからの左足ミドルを枠へ撃ち込んだ。

「練習でもロングシュートは意識していて、今日も決まったなと思ったんですけれども、(藤枝東GKの)西川くんに止められてしまった」と苦笑。試合を決めるようなプレーをしたものの、わずかなところでゴールも、白星も得ることはできなかった。それでも、前節は勝負どころで途中交代したが、この日はフル出場。コンディションはこれからさらに上がっていきそうだ。

 インターハイに出場した昨年からの主軸で、今年は主将としてチームの規律「献身」を表現。「自分が行動して、周りの人が見てそれが刺激になればと思います。自分はチームの心臓になりたい」と言い切る。目標とする選手は、プレースタイルの近いMFエンゴロ・カンテ(チェルシー)。自分が誰よりも体張って周りを活かすことを心掛け、チャンスがあれば試合を決めることにもこだわる。

 この日、ラストプレーで喫した1点は忘れない。「まだまだかなと思います」と振り返ったリーダーは、チームメートと確認し、次は甘さが出ないように徹底。一戦一戦内容を向上させながら、昨年苦敗を喫した選手権予選へ向かっていく。

(取材・文 吉田太郎)
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