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前監督セティエンがバルサとの法廷闘争を表明…5億円支払い要求、“1か月の沈黙”に憤慨

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前監督のキケ・セティエン氏はバルセロナと法廷で争う構え

 バルセロナ前監督のキケ・セティエン氏( 61)が、同クラブに対して法的措置をとることを声明で発表した。スペイン『アス』など複数メディアが報じている。

 バルセロナは8月14日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)準々決勝でバイエルンに2-8で惨敗。12年ぶりに無冠でシーズンを終え、8月17日にセティエン前監督の解任が発表された。新監督としてロナルド・クーマン氏を招聘したバルサは新体制でラ・リーガ開幕に向かっている。

 そうした中、セティエン氏に正式な解雇が通知されたのは、解任発表から1か月後だったことが明らかになった。

 セティエン氏は8月17日、バルサ側に契約条項にあった違約金の支払いなどに関する書類をブロファックス(スペインの内容証明郵便)で送っていたが、正式な書面がクラブから送られてきたのは9月16日だったという。コーチングスタッフだったエデル・サラビア氏、ヨン・パスクア氏、フラン・ソト氏とともに、同氏はツイッター(@QSetien)で以下の声明を発表している。

「バルセロナの役員会は1か月間完全に沈黙し、我々が様々な要求をした後に、クラブから初めて公式な連絡をブロファックスで受けたのが昨日だった。これらのコミュニケーションは、理事会が2020年1月14日付けの雇用契約を履行しないという明確な意図を明らかにしている」

「私の場合は、クラブと会長が8月17日に即日で私を解雇すると公式発表したことはよく知られている。しかし、バルサ側は昨日9月16日(1か月後)になって初めて、書面による解雇通知を(和解なしで)送ってきた。残りのコーチングスタッフに関しては驚くべきことに、昨日、クラブ内での『配置換え』を通知している」

 報道によると、セティエン氏は2020-21シーズンの契約に定められていた400万ユーロ(約5億円)の支払いをバルサ側に要求する意向。「我々は法的措置を取らなければならず、弁護士に解決を委ねることを余儀なくされた」と、法廷で争うことを表明している。また、一部ではセティエン氏の解雇が確定しなければ、クーマン新監督がベンチに座れない可能性も報じられている。
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