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清水桜が丘は早生まれの2年生左SB塩崎俊輔が攻撃力発揮。代表も「しっかり目標にしていきたい」

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清水桜が丘高は早生まれの2年生左SB塩崎俊輔(右)が印象的な動き

[9.12 スーパープリンスリーグ東海第2節 藤枝東高 2-1 清水桜が丘高 藤枝東高G] 

「こん中で一番サッカー選手だと思っている」。清水桜が丘高の片瀬晴城監督は早生まれの2年生左SB塩崎俊輔についてそう表現すると、「(プレーが)的確じゃない? ボール持つし、上がるところ上がるし、でも後ろ気にせずに上がってしまう訳じゃない。そして、ディフェンスのところは、ぴゅっと足出して止める」と続けた。

 藤枝東高との名門対決で前半にインパクトを残したのが、塩崎だった。身長176cmの左SBは「最初から見て、(前方が)『空いているな』と思ってガンガン仕掛けていきました」と果敢な攻撃参加。思い切りよく攻め上がって左足クロスでシュートシーンを演出した。29分にはインターセプトから一人で持ち上がり、ファウル覚悟で止めに来た相手DFを強引に振り切って右足シュート。前への推進力を見せつけた。

 そして、35分には左サイドから右中間のMF鈴木武蔵(3年)へ正確なグラウンダーパスを通し、FW岡本航貴(3年)のゴールの起点に。「一番自信があるのは前への仕掛けとかオーバーラップです」という塩崎は後半も走り続けた。

 目標とするSBは「何回も上がれるんですけれども運動量落ちないので、そういうSBになりたい」という理由でSB長友佑都(マルセイユ)。その塩崎は、最後足を攣らせて32分に交代したものの、年代別日本代表スタッフも視察した試合で奮闘した。

 清水ジュニアユース出身。「上がれなかったら桜しか無い」と進学した清水桜が丘で学びながら台頭してきている。「その場に応じたプレーというのが大事だと言われているので、そこは意識していつもやっています。とにかく片瀬先生の言っていることを常にインプットして、こういう時にこういうことをすれば良いんだなと」。入学からの1年半で判断の部分を最もレベルアップさせ、自分の強みをより表現できるようになった。

 対戦相手のレベルが上がった際の守備対応などが現在の課題。高校進学後は県選抜などの経験はないが、スーパープリンスリーグ東海や選手権で活躍すれば年代別日本代表への道を切り開く可能性もある。本人も「今年は選手権のところでどんどん行けるようにしていきたいです。(代表を)しっかり目標にしていきたいです」と宣言。まだまだ無名の存在だが、期待の2年生左SBがこの秋・冬に名を上げる。

(取材・文 吉田太郎)
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