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“帝京長岡のラポルト”へ。CBコンバートの2年生レフティー・松村晟怜が完封勝利に貢献

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帝京長岡高の2年生レフティー、CB松村晟怜

[9.13 プリンスリーグ北信越第2節 帝京長岡高 2-0 新潟明訓高 帝京長岡高G] 

 前線のスピードや上手さのある新潟明訓高を無得点に封じ込んだ。この日、帝京長岡高は最終ライン4人が全て1、2年生だったが、ほとんど決定機を作らせることなく2-0で快勝。ピンチになりかけたシーンも長身レフティーのCB松村晟怜(2年)が的確なカバー、タックルで芽を摘むなど安定していた。

 松村はこの新潟明訓戦で意識していたことについて、「前回練習試合した時、FWとサイドが速かったので、まずはファーストをちゃんと前切って全員で守ろうと。最後は滑ってでも、無失点で行こうと。(個人的には)隣が1年生なので、自分は2年生ですし、そこは無失点で抑えられるように意識してカバーしていました」と説明する。

 隣のCB笠井冠晟と左SB桑原航太の背後のスペースをカバーしながら、自分の強みであるカバーリングや正確なビルドアップを発揮。試合終盤、相手は長身CB竹内豊主将を前線へ上げてきたが、松村は高さでも奮闘して勝利に貢献した。

 元々ボランチやサイドのプレーヤーだった松村は、新型コロナウイルスによる活動自粛明けからCBへコンバート。「(CBと言われて)最初は聞き直したんですけれども(微笑)。チームのためだったら全然やっていきたい」とすぐに受け入れ、わずかな期間でDFの柱と言えるような存在になっている。

 本人も「CBでプロになりたい」と意欲。そして、「自分、高卒プロを目指しているんで、選手権はアピールするために大事。自分はロングボールと味方のカバーだったり、長所が左足なのでそこをどんどん伸ばしつつ、身体があまり強くないので、ヘディングの強化と身体をもっと強くしたいと思います」と特長を伸ばすこと、課題を改善することを誓った。

 現在、目標としているのは、同じレフティーのCBエメリク・ラポルト(マンチェスター・シティ)だ。プロになることを目指して日々トレーニング。昨年、選手権3位に入った先輩たちの活躍に嬉しさを感じつつ、「自分はベンチにも入れず悔しい思いがあった」と明かす松村が、今年は選手権で主役を演じる。

(取材・文 吉田太郎)
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